この情報共有が利益につながる―経営課題に適した4つの実践アプローチ
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リアルコム 吉田 健一
ダイヤモンド社 (2004/11)
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1990年代末にIT関連でよく使われていた言葉と言えば、「ナレッジマネジメント」(KM・Knowledge Management)でしょう。
最近はめっきり聞く機会も減ってしまいましたが。
しかしナレッジマネジメント自体が無用ということではなく、言葉が使われないだけで実際はナレッジマネジメントと言っていいものが、確実に広がっているように感じます。(社内ブログが、ナレッジマネジメントと言っていいものの一端を担っていると私は思っています。)
本書はそんなナレッジマネジメントについてまとめられた良書です。
理論だけに偏ることなく、実例が豊富に掲載されているのでとても参考になります。
実例は基本的にはナレッジマネジメントシステムの導入についてのものなのですが、情報システム全般導入の実例として読むことも可能だなと思えます。
ナレッジマネジメントとは無縁のSEの方や、何らかの情報システム導入の担当になってしまった方にも一読の価値があるんじゃないかと思っています。
コラムの記事も興味深いものが多く、私は特に情報分類法としてのフォルダ構造とインデックス構造の話が面白かったです。
IT関連のインストラクターを仕事にしている割に私はフォルダを利用したファイルの整理が苦手なのですが、フォルダ構造とインデックス構造のコラムを読んで救われた気がします。また最近、検索エンジン各社がこぞってデスクトップ検索に力を入れている理由も、納得できます。
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