『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』P.046より
PowerPoint VBAの本という点が際立っていますが『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』には、他にも類書が存在しないといえる点があります。
オブジェクトブラウザーの解説や操作手順に、相当のページ数を割いている点で、類似する書籍がありません。
304ページ全体の中で、オブジェクトブラウザーに関する記述のあるページが80ページあります。私としては『いちばんやさしいオブジェクトブラウザーの教本』といった裏タイトルをつけてもイイくらいのつもりで、書いてきました。
オブジェクトブラウザーを使えるVBAユーザーは少ない
VBEの重要なツール「オブジェクトブラウザー」について解説している書籍は、もちろん存在します。
しかし、オブジェクトブラウザーの概要を一度だけ説明しているものが、ほとんどです。一度だけ使い方を説明しておけば、あとは読者が自分でトレーニングするだろう、という仮説に基づいて書かれているように思えます。
その仮説は間違っていると、私は実体験から感じています。
オブジェクトブラウザーを使えていないVBAユーザーが、一体どれくらいの人数いるのか想像もつきませんが、(Excel VBAでもAccess VBAでも)とにかくVBAを使ったことのある人を母数とすれば、その8割がオブジェクトブラウザーを使ったことがないと考えても、それほど間違っていない予感があります。
ある程度のVBA経験者でも、オブジェクトブラウザーを使っていない方が多いことを知った2012年以降、オブジェクトブラウザーを操作する実習時間をかなり設けたセミナーを何度も開催し、少なくない人数の方にご参加いただいています。
オブジェクトブラウザーの使い方を丁寧に解説した書籍
(どこかで拾ってきたコードをコピー&ペーストして一部を変更するのではなく)自力でPowerPointマクロを作り上げるには、PowerPoint VBAのオブジェクトを取得・操作するコードについて理解していなければなりません。そのようなオブジェクトを取得・操作するコードについて理解するには、オブジェクトブラウザーを調べる必要があります。
しかし、オブジェクトブラウザーの概要についての解説を読んだだけでは、どう使っていいのかがわからないVBA経験者がほとんどなのです。少なくとも私の観測範囲では。
そのため『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』の中では、オブジェクトについての解説だけでなく、オブジェクトブラウザーを調べるための実習ページをかなり設けています。
あるオブジェクトの持つプロパティが、どのようなオブジェクト(即ちデータ)を返し、そのオブジェクトがどのようなプロパティ・メソッドを持っているか、更にそれらのプロパティ・メソッドが何を返すのかを、オブジェクトブラウザーを使って丁寧に調べる実習ページがかなり存在します。
そのため304ページの中に80ページも、オブジェクトブラウザーについて記述のある書籍となりました。
オブジェクトブラウザーはVBA全般で使える
PowerPoint VBAを必要としていないVBA経験者であっても、オブジェクトブラウザーの使い方をトレーニングするための本として、『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』は使っていただけると考えています。
Excel VBAでもAccess VBAでもWord VBAでも、オブジェクトブラウザーの使い方は同じですから。
最終更新日時:2020-11-26 03:39
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