筑摩書房 (2007/05/08)
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ューチャリスト同盟に参加
日本人論として
梅田望夫・茂木健一郎の両氏が、お互いに、
「そう、そう、そう、そう」
「そうだよねー、そうなんだよねー」
「異議なし」「異議なーし!」
と延々言い続けてるような感じの本です。
梅田望夫氏の対談といえば、2006年12月に平野啓一郎氏との「ウェブ人間論」が出てるわけですが、私には今回の「フューチャリスト宣言」の方が数段面白く(楽しく)読めました。
私は対談本がホントに苦手なのですが、本書は対談でありながら対談的ではないからかもしれません。
梅田望夫・茂木健一郎、ご両人の考え方が近いこともあり、「梅茂木 望一郎」氏の著書と言えてしまう内容だからかもしれません。(いわゆる対談本がお好きな方にとっては、この点が不満になるのでしょうが...)
私は2002年7月まで談合社会の中に身をおいて、ボロボロになりながらWebアプリの開発などをやっていました。その当時と同じ状況でこの本を読んでいたら、今の自分のように本書を楽しく読むことができたのだろうか、とも思います。
その当時の私は、インターネット・PC・ITについて、随分と悲観的な見方をしていた記憶があります。
その後約1年のギャップイヤーを取って2003年10月から個人で仕事をはじめ、余裕のできた今だからこそ、
「未来は予想するものではなく、創り出すものである。」(P15)
という言葉に大いに共感し、一緒になって「そうそう!」と思いながら楽しく読めるのかもしれません。
いずれにせよ今の私にとっては
「細部をつついて批判するのがバカバカしいような明るい本」(P212)
であるのは間違いなく、
「よし、がんばろうっ」
という気分にさせてくれる本です。
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