ビジネス脳を鍛える! 数字力トレーニング
posted with amazlet at 08.09.17
田中 靖浩
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 54990
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 54990
おすすめ度の平均:
数字カンが身につく!数字を楽しく学べる雑学クイズ本
[スポンサードリンク]
「遊んで慣れれば強くなる」をコンセプトに、数字の感覚を身につけることを目的とした一冊です。
著者は、落語家さんと講演を行ったり公認会計士としては珍しい活動をしてらっしゃる田中靖浩氏。
「女性の比率が高い職業は?」
「日本の公務員の数は?」
といった様々な数字に関するクイズが用意され、ちょっと考え答えながら、数字に慣れていこう、強くなっていこうという本です。
億とか兆とか、耳にはするけれど実感しにくい数字のニュアンスをつかむコツも記述されています。
なかなか興味深い数字が並んでいるのですが、私が特に興味を持ったのが、回答ページに表示されているグラフです。
ものさしの絵柄に、クイズに関連した数字がプロットしてあるだけのシンプルなグラフなのですが、グラフの効果というものをとても実感させられます。
数字だけを眺めるよりも、グラフを見るほうがはるかにインパクトがあります。
Excelでグラフを作成している方から省略波線を引きたいという要望をいただくことはよくあるわけですが、グラフの省略線が抱えている危険性を意識していない方には、本書のシンプルなグラフを見たときと数値だけを見たときの印象の違いを、もし省略線が使われていたとしたらその印象がどれほど変わってしまうのかを、是非認識していただきたいと感じます。
本書のクイズは3択など複数の選択肢から正解を選ぶという構成になっていますが、その選択肢は読者の注意を喚起するためによく考えられていて、面白いプレゼンをするためのネタ、インストラクターな立場としてはインストラクションのネタとしても使えるようにも思います。
[スポンサードリンク]
- Newer:期首積立時の複利計算式−FV関数を使わずに
- Older:×ダブルフォーテーション、○ダブルクォーテーション