Kindleダイレクト・パブリッシングで、『Excel VBAユーザーのためのOpenPyXL入門:Pythonの定番ライブラリの特徴をちゃんと知ろう』を3月18日に出しました。
Excelで行っている業務をPythonを使って自動化しよう、といったコンセプトの書籍が出版され続けています。
それらPythonを使ったExcel自動化本の多くで、外部ライブラリ「OpenPyXL」が使われています。
Excel VBAをお使いのみなさんの中にも、OpenPyXLが気になっている方がいらっしゃると思います。
本書は、そのようなExcel VBAの経験がある方に向けた、PythonのライブラリOpenPyXLの入門書です。
OpenPyXLの基本や特徴を、Excel VBAと比較しながら解説しています。
Excel VBAユーザーがOpenPyXLを学習する際の課題
Excel VBAをご存知の場合、(似た部分も存在するために)Excel VBAをまったく知らない人と比べると、OpenPyXLを理解するのは、逆に難しいケースがあるように感じます。
たとえば、「Workbook」や「Worksheet」という名前のクラスがどちらにも存在します。
Excel VBAのWorkbookとOpenpyXLのWorkbook、Excel VBAのWorksheetとOpenPyXLのWorksheetは当然まったく別のクラスですが、名前が同じであることから、どうしても同じような機能が用意されていると、無自覚に思ってしまったりします。
このように混乱しがちな部分を明確にしながら、本書では解説します。
OpenPyXLが苦手な処理も明確に
Excel VBAでできるけれど、OpenPyXLでは厳しい処理も複数あります。
どういった処理がOpenPyXLでは難しいのかも本書では明確にしています。
『Excel VBAユーザーのためのOpenPyXL入門』の目次
目次は以下のとおりです。
はじめに
chapter 1. OpenPyXLとは
1-1. OpenPyXLはxlsxファイルを操作するライブラリ
1-2. オブジェクトの階層構造と機能分担
chapter 2. ブック操作の基本
2-1. 既存のブックを読み込む
2-2. 新規にブックを作成する
2-3. Workbooks的なクラスがOpenPyXLにはない
2-4. ブックを保存する
chapter 3. worksheetsの戻り値は固有のクラスではなくリスト
3-1. すべてのワークシートを取得する
3-2. すべてのワークシートに処理を繰り返す
3-3. インデックス番号を指定してワークシートを取得する
3-4. シート名を指定してワークシートを取得する
chapter 4. シートに関する属性やメソッドがWorkbookにかなりある
4-1. ワークシートのインデックス番号を取得する
4-2. 全シート名をリストとして取得する属性がある
4-3. ワークシートを削除する
4-4. ワークシートを挿入する
4-5. ワークシートのコピーを作成する
4-6. ワークシートを移動する
4-7. 複数ブックの全シート名を取得する
chapter 5. セル操作の基本
5-1. 行番号と列番号を指定して単独のCellを取得する
5-2. valueとnumber_formatの特徴と注意点
5-3. セル番地を文字列で指定して単独のCellを取得する
5-4. セルの見た目の操作はExcel VBAと異なる
5-5. セルに関連するさまざまな属性やクラス
chapter 6. 複数のセルを操作する
6-1. 行番号と列番号を指定してCellを順番に取得する
6-2. セルを順番に取得するためのメソッドがWorksheetにある
6-3. セル範囲を文字列で指定してセルを順番に取得できる
6-4. セルの値だけを取得する属性もある
6-5. データを追加するメソッドもある
6-6. 新規ブックに複数ブックの全シート名一覧を作成する
おわりに
参考文献
著者プロフィール
奥付
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