分析ツールアドインのヒストグラム機能を使って度数分布表を作成する方法と、COUNTIF関数を使って度数分布表を作成する方法をご紹介してきました。
度数分布表を作成する方法は他にもあります。
範囲内でのデータの頻度分布を配列として返してくれる、FREQUENCY関数を使う方法です。
サンプルファイルの「FREQUENCY関数」シートのD1:E9セルにFREQUENCY関数をつかって度数分布表を作成してありますので、まずはご確認ください。
▼サンプルファイル(003156.xls 66KByte)ダウンロード
FREQUENCY関数で度数分布表を作成するには、数式を配列数式として入力する必要があります。
E2:E9セルには
「{=FREQUENCY(B2:B11,D2:D8)}」
という
「 { } 」(中括弧)
で括られた数式が入力されていることにご注目ください。
この「 { } 」で括られた数式が配列数式です。
※元データがB2:B11セル、階級の境界値がD2:D8セルに入力されているときに、E2:E9セルに分布を表示する例 E2:E9セルを選択
↓
「=FREQUENCY(B2:B11,D2:D8)」と入力
↓
[Ctrl]キー+[Shift]キー+[Enter]キーを押して確定
ポイントは、はじめにE2:E9セルを選択することと、配列数式にするために[Ctrl]+[Shift]+[Enter]キーを押して数式入力を確定する点です。
[関数の引数]ダイアログ・[関数パレット]を利用する場合は、[OK]ボタンを押すときに、[Ctrl]キーと[Shift]キーを押しっぱなしにしておいてください。
[Ctrl]+[Shift]+[Enter]や[Ctrl]+[Shift]+[OK]が、配列数式を入力するときに必ず必要となる操作で、この操作をすると「=FREQUENCY(B2:B11,D2:D8)」のように中括弧「{}」の中に数式が作成されます。
FREQUENCY関数の第1引数には、元データを指定します。上記の例では体重の度数分布表を作成するので元データの入力されているB2:B11セル範囲を選択しています。
第2引数には、第1引数に指定されたデータを区切るためのデータ・階級の区切り値を指定します。上記の例では階級の区切り値が指定されているD2:D8にセルを選択しています。
数式入力の確定を[Ctrl]+[Shift]+[Enter]や[Ctrl]+[Shift]+[OK]で行うこと以外の注意点は、はじめにE2:E9セルを選択することです。
階級の区切り値がD2:D8セルに入力されているので、E2:E8セルを選択したくなるところですが、E9セルまで選択してください。
上記の例は体重の例なので、55kgを超えた人も存在する可能性があります。その値をカウントするために、第2引数に指定された区間配列の個数より一つ多くのセル範囲を指定するわけです。(FREQUENCY関数で返される配列要素の個数は、第2引数で指定した区間配列の個数よりも1つ多くなります。この追加された配列要素には、最も大きい数値を超えた値の個数が返されるのです。)
サンプルファイルにはE2:E9セルに数式の入力していない「練習用シート」が作成してあります。
興味のある方は是非実際にご自分の手を動かしてご確認ください。
注意点は、はじめにE2:E9セルを選択することと、配列数式にするために[Ctrl]+[Shift]+[Enter]や[Ctrl]+[Shift]+[OK]で数式入力を確定することです。
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