条件を指定して合計を求めるSUMIF関数で、複数の条件を指定する方法をご紹介しました。
集計を行うための作業列を作成しておいて、その作業列を引数として指定するという方法でした。
SUMIF関数を使って、複数条件指定で合計を集計する方法の難点が、この作業列です。
実務ではこういった集計作業用のためだけの列を作成することが嫌われることがあります。
こんなときに先日ご紹介したDSUM関数ならば、作業列を作成することなく、複数条件を指定して合計を集計することができます。
※合計を求めたいデータベースがA1:D255セル、合計を求めるフィールド名がD1セル、条件がG1:H2セルに入力されているときに合計を求める例 「=DSUM(データベース,合計するフィールド名,検索条件の表)」となるように、
「=DSUM(A1:D255,D1,G1:H2)」という数式を入力する
DSUM関数の場合、条件が複数になっても、元の集計したい表はそのままでOKで、SUMIF関数のような作業列を作る必要はありません。
検索条件を指定する第3引数を、正しく指定するだけです。
▼サンプルファイル(002711.xls 54KByte)ダウンロード
サンプルファイルでは、A1:D255セルが売上を管理するデータベースで、この中から「得意先名」が「サンサンマート」で、「担当営業名」が「千葉」さんの「受注金額」の合計を求めています。
I2セルにはDSUM関数で合計を求め、
I4セルには比較のために作業列を使ってSUMIF関数で合計を求めています。
(E列を作業列として、非表示にしてありますので、どのようになっているかご確認ください。条件は一緒なので、DSUM関数の結果とSUMIIF関数の結果は、もちろん一緒です。)
DSUM関数の第1引数では、元のデータベースを指定します。
サンプルファイルの場合A1:D255セルです。
第2引数では上記のデータベース範囲から、合計を計算するフィールド名を指定します。
サンプルファイルでは、「受注金額」の合計を求めるのでD1セルを指定しています。
検索条件の表を指定する第3引数が、データベース関数の特徴的な部分で、1行目にフィールド名、2行目以降に条件を指定します。この第3引数の指定の考え方自体は、条件が一つのときと同じですが、条件が2つあるので2列利用して指定している点だけが違っています。
DSUM関数が苦手だと感じる方は、先日ご紹介した条件が一つでDSUM関数に慣れていただき、その後今回のような複数条件について習得していただくといいんじゃないでしょうか。
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