分析ツールアドインのヒストグラム機能を使って度数分布表を作成する方法をご紹介しました。
操作方法さえ覚えてしまえば難しい操作ではありませんが、作成される度数分布表は、あくまでも作成した時点のデータに基づくものです。元データが変更になった場合は、度数分布表を作り直す必要があります。
元データが変更されるようなケースでは、関数を使って度数分布表を作るほうが利便性は高いといえるでしょう。
条件に応じたセルのカウントを行うCOUNTIF関数を使えば、度数分布表を作成することができます。
※元データがB2:B11セル、階級の境界値がD2:D8セルに入力されているときに、E2:E9セルに分布を表示する例 E2セルに「=COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D2)」という数式を入力
↓
E3セルに「=COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D3)-COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D2)」という数式を入力
↓
E3セルをE8セルまでオートフィル
↓
E9セルに「=COUNTIF($B$2:$B$11,">"&D8)」という数式を入力
▼サンプルファイル(003144.xls 44KByte)ダウンロード
サンプルファイルには上記のとおりの例が作成してあります。
COUNTIF関数をご存知の方なら、E2セルに入力してある数式は難しいものではないでしょう。
B2:B11セルの中で、D2セルに入力されているデータ以下の個数をカウントしているだけです。
E3セルには、
COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D3)から
COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D2)を引く数式
「=COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D3)-COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D2)」
を入力しています。
E3セルには、B2:B11セルの中で
D2セルに入力されている値より大きく
D3セルに入力されている値以下
の個数をカウントした値を表示するためです。
E8セルまではE3セルに入力した数式と同様の考え方をすればいいわけですから、E3セルをE8セルまでオートフィルすればOKです。
忘れがちなのがE9セルです。
E8まででは、D8セルに入力された値より大きな値が漏れてしまいますので、忘れずに指定する必要があります。
日本人の一般的な感覚で、こういった度数分布表を作成する場合、階級の取り方は
「○○以上××未満」
とすることが多いと思いますが、先日ご紹介した分析ツールで作成される度数分布表が
「○○より大きく××以下」
という取り方となっているため、それに合わせるため
「=COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D2)」
「=COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D3)-COUNTIF($B$2:$B$11,"<="&D2)」
「=COUNTIF($B$2:$B$11,">"&D8)」
という数式にしています。
「○○以上××未満」とするなら数式を
「=COUNTIF($B$2:$B$11,"<"&D2)」
「=COUNTIF($B$2:$B$11,"<"&D3)-COUNTIF($B$2:$B$11,"<"&D2)」
「=COUNTIF($B$2:$B$11,">="&D8)」としてください。
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