条件に合致した場合に合計を計算するSUMIF関数について、
「SUMIF関数で複数の条件を指定するにはどうしたらいいのでしょうか?」
というご質問をいただくことがあり、その解決方法としてこのサイトでは作業用の列を作成する方法をご紹介しました。
この、SUMIF関数で複数の条件を指定したいという要望は、COUNTIF関数で複数の条件をしたいという要望と同様に多かったようで、Excel 2007では複数の条件を指定できる関数が新たに作られました。
SUMIF関数とよく似た名前で、最後に「S」のついた
SUMIFS関数です。
COUNTIF関数の複数条件版として
COUNTIFS関数がExcel 2007で新しく作られたのと同じことです。
※B3:B22に性別、
C3:C22に電話会社、
D3:D22に料金が入力されているときに、
「男」で「X社」の料金合計を計算する例 料金合計を計算したいセルに
「=SUMIFS(D3:D22,B3:B22,"男",C3:C22,"X社")」
という計算式を入力
▼サンプルファイル(003035.xls 28KByte)ダウンロード
サンプルファイルの「SUMIFS関数」シートで上記の例をそのまま行いH3セルに結果を表示してあります。また、「SUMIF関数(作業列を利用)」シートには、以前ご紹介した集計用の作業列を利用する例を作成してあります。
条件を一つしか指定できないか複数指定できるかの違いで、いずれも合計を求めるSUMIF関数とSUMIFS関数ですが、引数の指定順序がSUMIFS関数とSUMIF関数とでは大きく異なっています。
SUMIF関数では、
- 条件を指定する範囲
- 検索条件
- 合計する範囲
の順で指定しましたが、
SUMIFS関数の場合
- 合計する範囲
- 1つ目の条件を指定する範囲
- 1つ目の検索条件
- 2つ目の条件を指定する範囲
- 2つ目の検索条件
という順で指定していきます。
従来からあったSUMIF関数に慣れている方の場合、うっかり第1引数に条件を指定する範囲を指定してしまいたくなるところで、注意が必要でしょう。
SUMIFS関数では第1引数に合計する範囲を指定します。
なおサンプルファイルは、97-2003形式で保存してあるので、とりあえず、2003以前のExcelでも開くことはできます。しかし、SUMIFS関数は2007から実装された関数ですから、2003以前のExcelで再計算を実行した場合、エラーになってしまいます。ご了承ください。
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