右端や最下部にある空白の合計欄も含んだ状態で[オートSUM]ボタンをクリックすることで、オートフィルなどでコピーをしなくても、合計を計算できることをご紹介しました。
この操作をちょっと応用すると、小計や合計を[オートSUM]ボタンのワンクリックで求めることができます。
[Ctrl]キーを押しながら、複数の範囲を選択すればいいのです。
▼サンプルファイル(002610.xls 16KByte)ダウンロード
サンプルファイルの「完成例」シートのような集計表を作成することが、実務ではあります。途中に小計欄を持ち、最下行に総計が表示されているような集計表です。
合計を求めるときに、オートSUMとオートフィルを使った方法しかご存知ない方の場合、以下のような操作を行ってらっしゃることでしょう。
C7セルにオートSUMボタンで「=SUM(C3:C6)」という数式を入力して右方向にオートフィル、C11セルに「=SUM(C8:C10)」という数式を入力後右方向にオートフィル、C12セルには「=SUM(C7,C11)」または「=C7+C11」という数式を入力後右に向かってオートフィル、I3セルに「=SUM(C3:H3)」という計算式を入力して下方向にオートフィル。
空白の合計欄を含んで範囲選択する方法を利用すると、上記のように[オートSUM]ボタンのクリックとオートフィルとを何度も繰り返さなくても、[オートSUM]ボタンを1回クリックするだけでオートフィルせずに、小計と合計を求められます。
※C3:H6セル・C8:H10に数値が入力されているときに、C7:H7セル・C11:H11セルに小計、C12:H12セルに列方向の合計、I3:I11セルに行方向の合計を計算する例 C3:I7セルをドラッグして範囲選択
↓
[Ctrl]キーを押しながら
C8:I11セルをドラッグして範囲選択
↓
[Ctrl]キーを押しながら
C12:I12セルをドラッグして範囲選択
↓
[オートSUM]ボタンをクリック
上記の操作をすると、小計欄には「=SUM(C3:C6)」「=SUM(C8:C10)」のように明細欄を合計する計算式が入力され、合計欄には「=SUM(C11,C7)」のように小計欄のみを合計する計算式が入力され、[オートSUM]ボタンのワンクリックだけで計算式の入力が完了してしまいます。
この操作は自己流でExcelを使ってらっしゃる方の場合、ご存知ないことが多いようですが、注意すべきは範囲選択の方法です。
上記の例であれば、最終的にC3からI12セルまでが選択されたことになるので、C3:I12セル全体をいきなりドラッグして選択してしまう方もいらっしゃいますが、これではダメです。
まずはC3:I7セルを選択して、次にC8:I11セル、最後にC12:I12セルと、別々の範囲として選択してください。これがこのワンクリックで小計と合計を求める際に注意すべき点です。
興味のある方はサンプルファイルの「練習用」シートを使って、上記の操作を試してみてはいかがでしょうか。
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