小学校の先生なのでしょうか、身近に小学生のいらっしゃる方でしょうか
「九九表 エクセル 作り方」
といった検索がこのサイトで行われていることがあります。
九九表を作成する手順概要
オートフィルと文字列の結合と複合参照の考え方がわかれば、簡単に九九表を作ることができます。
※A2:A10セルとB1:J1セルに「1」から「9」の整数を入力し、B2:J10セルに「9 × 9 = 81」という表示の九九表を作成する例
A2:A10セルとB1:J1セルに「1」から「9」の整数を入力
↓
B2セルに
=$A2 & " × " & B$1 & " = " & $A2*B$1
という数式を入力
↓
B2セルをJ2セルまでオートフィル
↓
B2:J2セルをB10:J10セルまでオートフィル
九九表作成操作の説明
A2:A10セルとB1:J1セルに「1」から「9」のセルを入力するのは、オートフィルを利用するのが便利でしょう。
A2セルに「1」A3セルに「2」を入力してA2:A3セルを選択しておいてA10までオートフィルしたり、「1」を入力したA2セルを[Ctrl]キーを押しながら[A10]セルまでオートフィルしたり、A2セルに「1」を入力して右ボタンで[A10]セルまでオートフィルしてショートカットメニュー[連続データ]を選択したりしてください。
一番のポイントはB2セルに入力した
=$A2 & " × " & B$1 & " = " & $A2*B$1
という数式です。
残りの数式入力をすべてコピーで済ませるために
「$A2」
「B$1」
という複合参照を利用します。
「$A2」は、
列番号「A」の前に「$」がついて、
行番号「2」には「$」がついていないため、
コピーをしたときに列番号「A」は変化せず、
行番号だけが変化します。
「B$1」は
行番号「1」の前に「$」がついて、
列番号「B」には「$」がついていないため、
コピーをしたときに行番号「1」は変化せず、
列番号だけが変化します。
文字列連結演算子「&」を使って
「$A2 & " × " & B$1」
とすることで、A列の値「$A2」と「 × 」という文字列と1行目の値「B$1」をつなげ等号「=」の左辺部分になります。
「$A2*B$1」は乗算演算子「*」を使って、A列の値と1行目の値をかけ算している部分で、 先の左辺の後に
「& " = " & $A2*B$」
とすることで、等号「=」と掛け算の答えが計算され表示されることになります。
上記の例では、「9 × 9 = 81」のように、式と答を表示させていますが、B2セルに入力する式を
=$A2*B$1
とすれば答えだけの九九表を、
=$A2 & " × " & B$1
とすれば式だけの九九表
を作ることも、もちろん可能です。
B2セルをJ2セルまでオートフィルする際は、ドラッグするしかありませんが、B2:J2セルをB10:J10セルまでオートフィルするにはダブルクリックするのが便利でしょう。
算数つながりで、このサイトでは百ます計算用プリントを作る方法もご紹介していますので、よろしければ合わせてご参照ください。
最終更新日時:2020-10-21 17:25
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