「数式の入力されているセルでダブルクリックすると、その数式で参照しているセルに飛ぶようにする方法があったと思うのですが・・・?」
といったご質問をいただくことがあります。
数式を作成するときや編集するときに、セルの参照関係を確認する作業が必要になります。
その方法はいくつかあり、参照元・参照先のトレース機能を使うと、ダブルクリックで参照しているセルに飛ぶことができるようになります。
先のご質問をされた方に、このトレース機能をご案内すると、トレース機能ではなく、他にダブルクリックで参照しているセルに飛ぶ方法がなかったか、と更にご質問いただくことがあります。
セル内で編集しないように設定する
一般的には、文字列や数式などをセル内で編集する設定で利用している方が多いと思いますが、これをセル内で編集しない設定にしてやると、セルをダブルクリックしたときに、ダブルクリックしたセルに入力されている数式で参照しているセルにジャンプするのです。
セル内で編集しないようにする設定は、
▼Excel 2007の場合
[Officeボタン]−[Excelのオプション]ボタンをクリックして表示される[Excelのオプション]ダイアログ−[詳細設定]−[編集設定]欄−[セルを直接編集する]チェックボックス
▼2003までのExcelの場合
メニュー[ツール]−[オプション]をクリックして表示される[オプション]ダイアログ−[編集]タブの[セル内で編集する]チェックボックス
をOffにすることでできます。
▼サンプルファイル(003466.xls 45KByte)ダウンロード
サンプルファイルのA1セルには、「=IV1 + A65536」という数式が入力してあります。
セル内で編集しない設定を行ってから、A1セルをダブルクリックすると、いきなりIV1セルがアクティブになるはずです。そのままの状態で[Tab]キーを押してやると、A65536がアクティブになるはずです。
A1セルに入力されている「=IV1 + A65536」という数式で参照しているセルに、A1セルをダブルクリックすることで飛ぶことができたわけです。
更に、A65536セルには「=IV65536」というIV65536セルを参照するだけの数式が入力してあります。A65536セルでダブルクリックするとIV65536セルへ飛ぶことができます。
セル内で編集しない設定にしておいて、セル参照を使った数式の入力されているセルでダブルクリックすると、数式で参照しているセルに簡単に飛ぶことができるこの方法、他の人が作成したワークシートを解析する方法の一つとしてお試しください。
参照しているセルに飛ぶには、ショートカットキーを使う方法もあります。こちらも合わせてご確認ください。
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