「100ます計算」「百マス計算」「100マス計算」いろいろな表記があるようですが、陰山メソッドとして有名になった「百ます計算」があります。
小学校の先生などでしょうか、
「百ます 計算 無料 ダウンロード」
「百 ます 計算 フリー」
といった検索をしている方は、結構いらっしゃるようです。
また百ます計算のプリントを、Excelで作れるんじゃないかと考えてみたものの挫折してしまうという方も少なくないようです。更に、難しく考えすぎてマクロを組まないとできないと思ってしまう方もいらっしゃるようです。
Excelで百ます計算用のプリントを作成するだけならば、マクロを組む必要はありません。適切な計算式を入力すればOKです。
問題を作成するときのポイントになるのが、重複のないように「1」から「10」のランダムな数値を作成するという点、正解欄を作成するときのポイントになるのが複合参照が理解できているかという点でしょう。
上記2点が解決できればExcelで百ます計算用プリントを作ろうとして挫折することはないはずです。
まず重複しないように「1」から「10」のランダムな数値を作成する方法については、RAND関数とRANK関数を利用すれば重複しない乱数を生成できることをご紹介しました。
正解をできるだけ簡単に作成するには、複合参照を理解できていることが必須になります。複合参照さえ理解できていれば実際に計算式を入力するのは1箇所だけでOKで、後は縦方向・横方向にそれぞれオートフィルをすれば済んでしまいます。
▼サンプルファイル(001894.xls 23KByte)ダウンロード
サンプルファイルではA列と2行目を非表示にしていますが、行番号ボタン・列番号ボタンの境界線をドラッグするなどしてA列・2行目を表示させてみてください。
C2:L2セル・A4:A13セルにRAND関数を入れています。
B列・3行目には、「=RANK(C2,$C$2:$L$2)」「=RANK(A4,$A$4:$A$13)」といった計算式を入れ、「1」から「10」のランダムな重複しない数値が表示されるようにしています。
正解欄の方は、C4セルに「=C$3+$B4」という計算式を入力してから、13行目までオートフィル、L列までオートフィルをしました。
再計算をする度に、新しい乱数が生成されますので、修正をしなくても様々なパターンの百ます計算が作れます。サンプルファイルでは足し算の百ます計算としていますが、C4セルに入力する計算式を「=C$3-$B4」や「=C$3*$B4」とすれば、引き算・掛け算の百ます計算になります。
また回答欄には条件付き書式でAND関数を利用して、間違った数値が入力された場合にセルの色が変更されるように設定してあります。
正解を上に作成したのは、印刷して利用する場合に用紙を半分に折ってしまえば正解が見えなくなりますし、答え合わせをする際も上にある方が確認しやすいと考えたためです。またパソコン上で利用する場合も、スクロールすることで簡単に正解が見えないようにできます。
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