関数の手入力時・編集時に表示される関数のヒントのもっとも基本的な使い方と、関数のヒントから関数のヘルプが簡単に表示できることをご紹介しました。
関数のヒントには、もう少し上級者向けの使い方もありますのでご紹介します。
実務では関数が入れ子になっていることはよくあります。
そんなときに、どの引数がどの関数の引数なのかがわかりにくいということも出てきます。
例えば先日ご紹介した、ISERROR関数でVLOOKUP関数のエラーを回避するような場合、
「=IF(ISERROR(VLOOKUP(B5,$H$5:$J$13,2,FALSE)),"",VLOOKUP(B5,$H$5:$J$13,2,FALSE))」
といった数式になり、どの引数がどの関数のものなのかが分かりにくくなってしまいます。
関数のヒントの引数をクリックする
下図は数式バーで数式の解析をしようとしているところで、一番外側のIF関数の関数のヒントが表示された状態です。
このときに関数のヒントの「論理式」という部分をクリックすると、下図のように数式バー上のIF関数の第1引数「論理式」「(ISERROR(VLOOKUP(B5,$H$5:$J$13,2,FALSE))」が選択できます。
関数のヒントの「[真の場合]」をクリックすれば、下図のようにIF関数の第2引数「真の場合」「""」が選択され、
関数のヒントの「[偽の場合]」をクリックすれば、下図のようにIF関数の第3引数「偽の場合」「VLOOKUP(B5,$H$5:$J$13,2,FALSE)」が選択されます。
数式バー上でカーソルを移動して、ISERROR関数の「(」(カッコ)内にカーソルが入ると下図のようにISERROR関数のヒントが表示されます。
入れ子になっているISERROR関数の関数のヒントが表示された状態で、関数のヒントの「テストの対象」をクリックすれば、下図のようにISERROR関数の引数「VLOOKUP(B5,$H$5:$J$13,2,FALSE)」だけを選択することができます。
いかがでしょう。
自分の目で「,」や「)」を追いかけるよりも、表示領域の限られた[関数の引数]ダイアログに頼るよりも、数式全体を見渡すことができる状態で、どの引数がどの関数なのか一目瞭然のこの方法は。
実務では他の人が作った数式を解析するようなことがありますが、そんなときに苦労していたという方は一度この関数のヒントを利用してみてはいかがでしょう。
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