このサイトでは、財務関数関連のネタをご紹介しており、積立についても何度か扱っています。
FV関数を使うと、積み立てをしたときに将来いくらになるのかを計算できるということ、PMT関数を使うと、目標金額と金利と積立期間から積立額をいくらにすればいいのかが計算できるといったことをご紹介しています。
金利・目標金額・1回あたりの積立額が決まっているときに、積立期間がどれくらいになるのかを計算したいということもあります。
そんなときには、NPER(Number of PERiods )関数を使います。
※B2セルに金利、B3セルに積立額(定期支払額)、B5セルに目標金額(将来価値)が入力されているときに、B6セルに積立期間を計算する例 B6セルに
「=NPER(B2,B3,,B5)」
という計算式を入力する
金利と目標額と元金から、預入期間を求める関数としてNPER関数をご紹介しましたが、NPER関数では積立期間を計算することもできるのです。
金利と目標金額と元金から預入期間を求める場合は、
第1引数:利率(金利)
第3引数:現在価値(元金)
第4引数:将来価値(目標金額)
を指定しました。
金利と目標金額と1回あたりの積立額から積立期間を求める場合は、
第1引数:利率(金利)
第2引数:定期支払額(1回あたりの積立金額)
第4引数:将来価値(目標金額)
を指定します。
▼サンプルファイル(003392.xls 43KByte)ダウンロード
サンプルファイルの「NPER関数_積立期間」シートには、今回ご紹介した例、「NPER関数_預入計算」シートでは、以前ご紹介した金利と目標金額と元金から預入期間を求める例を作成してありますのでご確認ください。
積立という行為を考えるときは、毎月積み立てるのが一般的だとは思いますが、毎月積み立てるという計算式はちょっとだけ複雑になりますので、今回のサンプルファイルでは、シンプルな1年に1回積み立てていくという例を作成してあります。(毎月積み立てる例は近日中に別途ご紹介します。)
注意点としては、他の財務関数と同様、自分の財布から出ていくお金はマイナスで指定するということです。ですから、NPER関数の第2引数:積立額(定期支払額)には、マイナスの値を指定してください。
また、FV関数・PV関数・PMT関数・NPER関数って、何だか似てるけどどう違うんだっけ、という方は、関数と引数を整理して並べて考えてみるといいんじゃないでしょうか。
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