Excelで疑問が出てきたときに、何でもかんでも「関数」というキーワードを入れないほうがいいということを、申し上げてきました。
という検索もよくみかける「関数」というキーワードの含まれた検索です。
構成比を求めるのにも関数を使う必要はありませんから、「関数」というキーワードは入れずに検索することをおすすめします。また、Excelの疑問について調べるのに、むやみに「関数」というキーワードを入れる癖は直していくことをおすすめします。
構成比とは、あるデータが全体に占める割合ですから、個別の値を合計値で割れば計算できます。関数を使う必要はありません。使うのは除算演算子:「/」です。
※D2:D4セルに個々のデータ、D5セルに合計値が計算されているときに、E2:E5セルに構成比を計算する例 E2セルに「=D2/$D$5」という数式を入力
↓
E2セルをパーセント書式を設定
↓
E2セルをE5セルまでコピー
ポイントは、割るほうの「D5」を絶対参照にすることです。
「エクセルで構成比を求めるには?」
といったご質問をする方の中には、コピーをしたときに参照するセルが変化しないようなセル参照の方法:絶対参照をご存知ない方もいらっしゃいます。
構成比を計算する数式を、E2:E5セルそれぞれに入力していたら操作の手間が増えて、表計算ソフトを利用している意味があまりありません。
計算式をE2セル一つにだけまずは入力して、あとはE5セルまでオートフィルなどコピーで済ませてしまえるのが表計算ソフトの便利な点の一つです。
そのコピーをする際、元の数式が「=D2/D5」だったとすると、
E3セルには「=D3/D6」
E4セルには「=D4/D7」
E5セルには「=D5/D8」
という数式が入力されることになります。
E3以下のセルでは、割るほうのセルアドレスもどんどん下に移動してしまって、正しい計算ができません。
こうならないようにするために「D5」は「$」マークのついた「$D$5」とするわけです。
「$」マークは、キーボードから手入力しても構いませんが、「D5」を入力して数式入力を確定する前に[F4]キーを押すことでつけることができます。
▼サンプルファイル(003341.xls 37KByte)ダウンロード
サンプルファイルの「構成比」シートには正しく構成比が計算されている例、「エラー」シートには「D5」を絶対参照にしなかったためにエラーが発生している状態を作成してありますので、ご確認ください。
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