Excelで[オートSUM]ボタンを使って足し算をできる方から、時々いただく質問があります。
「引き算をするには何と言う関数を使うのでしょうか?」
「引き算をする関数は何関数ですか?」
というご質問です。
Excelを使いこなしている方からすると、何とも不思議な質問に感じられるかもしれませんが、こういったご質問をいただくことは決してまれなケースではありません。
加減乗除は算術演算子で行うのが基本
Excelでは「+」「-」「*」「/」といった算術演算子を使って、加減乗除の計算ができます。
このような演算子を使って計算することが不可能ではないけれど、複雑になってしまうのを簡単にしてくれるのが、関数だという基本を理解していない方から、「引き算をする関数は?」といったご質問をいただくのです。
数式・関数・演算子
数式と関数の関係を理解しましょう。
例えば、
A1、B1、C1、D1セルの合計をE1セルに求める場合、関数を使うのであれば
=SUM(A1:D1)
という数式をE1セルに入力します。
これを関数を使わずに
=A1+B1+C1+D1
とE1セルに入力しても計算はできます。
ですが、「=A1+B1+C1+D1」という数式を入力するのは面倒です。
合計したいセルが増えれば増えるほど大変になります。そこでSUM関数を使って簡単に「=SUM(A1:D1)」という数式にしているのです。
Excel 2003のヘルプには、数式・関数・演算子について以下のような記述があります。
数式には、関数、セル参照、演算子、定数のいずれか、またはすべてが含まれます。
関数 : 値を使って計算し、その結果の値を返すあらかじめ定義された数式。関数を使うと、長く複雑な数式を短く簡単にすることができます。
演算子 : 式を構成する記号や単語。これにより、実行する計算の種類を指定します。演算子には、算術演算子、関係演算子、論理演算子、参照演算子などがあります。関数とは、複雑な計算をしやすいようにあらかじめ用意された数式の一種であることを、ご理解ください。
引き算を行うには
で、引き算をする関数はExcelには用意されていません。
算術演算子の一つ「-」を使えば引き算はできます。
例えば、
100から10を引き算した結果を計算したいのなら
=100-10
と入力してください。
A1セルの値からB1セルの値を引き算した結果をC1セルに表示させたいのなら、C1セルに
=A1-B1
と入力してください。
最終更新日時:2019-09-06 09:39
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