誰かが計算式などを入れたワークシートを見ながら、独学でExcelの勉強をしている方から
「$マークは何を表しているのですか?」
「A1と$A$1とは何が違うのでしょうか?」
といったご質問をいただくことがあります。
参照方式が絶対参照であることを表す
↑のような説明よりも、実際に試してみる方がわかりやすいでしょう。
B1セルに「=A1」
C1セルに「=$A$1」
という数式を入力してください。
次に、B1:C1セルをコピーしてB2:C2セルに貼り付け、B2セル・C2セルの数式を確認してください。
B2セルは「=A2」
C2セルは「=$A$1」
となるはずです。
更に、B1:C1セルをコピーしてB3:C3セルに貼り付けてみてください。
B2セルは「=A3」
C2セルは「=$A$1」
となるはずです。
$マークのついている参照方式を「絶対参照」、$マークのついていない参照方式を「相対参照」と呼びます。
コピーをしたときに参照先のセルを変更しないのが絶対参照で、コピーしたときに参照先のセルを変更するのが相対参照です。
「=$A$1」の、「A」の前の「$」がA列を参照しつづけることを意味し、「1」の前の「$」が1行目を参照しつづけることを意味しています。
「=$A1」
「=A$1」
といった列のみまたは行のみを絶対参照にする参照方式もあり、これは「複合参照」と言います。
コピーをする際に、参照先セルを変更したくなければ絶対参照に、参照先セルを変更したいときに相対参照を利用します。(コピーをしなければ、絶対参照と相対参照とで違いはありません。)
「$」の入力はキーボードから直接入力してもOKですが、[F4]キーを利用するのが便利だと思います。
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