「$」記号のついていない参照方式 = 相対参照があることによって、表計算ソフトはとても便利なものになっています。
オートフィルなどで数式をコピーしたときに、参照するセルが自動的に変化することで数式を入力する操作が格段に向上するためです。
便利な相対参照ですが、場合によっては参照セルを変えずに数式をコピーしたい、といった要望が出てくることもあります。
良く似ているんだけれども、微妙に異なっている数式を複数のセルに入力するようなときです。
似たような数式なんだけれども、コピーしたのではダメで、コピーした後に多少の修正が必要なことが実務ではあります。
コピー元セルを選択して[F2]キーを押す
↓
[Shift]キー+[↑]キーを押して数式をすべて選択
↓
[Ctrl]キー+[C]キーを押してコピーを実行
↓
コピー先セルを選択して[Ctrl]キー+[V]キーで貼り付けを実行
これがベストとは考えてはいませんが、私の場合はこんな操作を行っています。
数式が複数行になっているような長い場合、[Shift]+[↑]キーを1回押しただけでは数式全体を選択しきれないこともあります。その場合は[Shift]キーを押しっぱなしにしたまま[↑]キーを複数回押してください。
[Alt]+[Enter]キーを使って数式内で改行が行われている場合、コピー先セルでいきなり貼り付けを実行すると、数式が分解されて複数のセルに貼り付けられてしまいますので、コピー先セル選択後に[F2]キーを押してから貼り付けを実行してください。
相対参照で参照セルを変更せずに数式をコピーすることがあるという方は、一度お試しください。
もしもっと簡単な操作を行っているという方がいらっしゃれば、是非教えてください。
なお、
オールマイティではありませんが、一部の隣接したセルの場合、相対参照で参照セルを変更せずに数式を簡単にコピーする方法があります。これについては別途近日中にご紹介します。
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