Excelの[ワークシート分析]を利用したことのある方から、
「ダブルクリックすると参照先へ移動するような機能があったような気がするのですが...?」
「ダブルクリックすると数式の参照元や参照先へ簡単にジャンプできるようにするにはどうすればよかったんでしたっけ?」
といったご質問をいただくことがあります。
計算式が複雑になると、どのセルがどのセルを参照しているのか、どのセルから参照されているのか、といったことがわかりにくくなります。
計算式のデバッグをする際に、どのセルがどのセルを参照しているのかといった、参照関係を念入りにチェックする必要がありますが、そのための便利な機能が用意されています。
その機能を利用すると、参照先のセルへジャンプしたり、参照元のセルへジャンプしたりといったことが簡単にできるようになります。
先のご質問は、その機能を少しだけ利用したことのある方からいただくご質問です。
※A1セルに「=IV1+A65536」という数式が入力されているときに参照元セルへ移動する例 A1セルを選択
↓
メニュー[ツール]
−[ワークシート分析]−[参照元セルのトレース]をクリック
↓
表示された青い矢印をダブルクリック
▼サンプルファイル(002587.xls 36KByte)ダウンロード
サンプルファイルには、特に計算に意味はありませんが、A1セルに「=IV1+A65536」という数式が入力してあります。
上記の手順のようにA1セルをアクティブセルにした状態で、メニュー[ツール]−[ワークシート分析]−[参照元セルのトレース]をクリックすると、IV1セルとA65536セルからA1セルに向かう青い矢印が表示されます。
IV1セルから伸びている青い矢印をダブルクリックすればIV1セルにジャンプし、もう一度青い矢印をダブルクリックすれば、A1セルにジャンプします。
またA65536セルからA1セルに伸びてる青い矢印をダブルクリックすればA65536セルに簡単にジャンプすることができ、もう一度青い矢印をダブルクリックすれば、A65536セルからA1セルにジャンプできます。
上記の操作手順は、計算式の中で参照している元のセルを調べる方法ですが、アクティブセルが他のセルから参照されているときに、参照先のセルを調べるには、メニュー[ツール]−[ワークシート分析]−[参照先セルのトレース]をクリックします。
[参照先セルのトレース]でも[参照元セルのトレース]同様の使い方のできる青い矢印が表示されます。
ファイルを保存したり、メニュー[ツール]−[ワークシート分析]−[すべてのトレース矢印を削除]などをクリックすれば、トレースの青い矢印は削除されます。
セルの参照関係が複雑な計算式を作成するような場合、[参照元のトレース][参照先のトレース]を利用してみてはいかがでしょうか。
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