「数式が勝手に変更されるのを止めるにはどうしたらいいのでしょうか?」
といったご質問をいただくことがあります。
どんな現象かご存じない方は、サンプルファイルでご確認ください。
▼サンプルファイル(003437.xls 14KByte)ダウンロード
サンプルファイルは、月ごとの売上データを集計するワークシートだと思ってください。
B2:B13セルに月ごとのデータを入力するようにしておいて、B14セルには上期の合計を計算するために「=SUM(B2:B7)」、B15セルには下期の合計を計算するために「=SUM(B8:B13)」という数式をそれぞれ入力してあります。
上期の合計を計算しているB14セルにどんな値が表示されるかを確認しながら、B2からB13セルへ順番にデータを入力していってください。
特に、B7セルにデータ入力後の、B8セルにデータを入力したときにどうなるか、にご注目ください。
B8セルにデータを入力すると、B14セルに入力された数式が勝手に変更されることをご確認いただけるでしょう。(ちなみに、いきなりB8セルだけにデータを入力してもダメですよ。)
更に、B9セル・B10セルとデータ入力を続けると、B14セルの数式はどんどん変化してしまいます。
これがなぜ起きるのか、どうしたらこうならないようにできるのか、というご質問です。
この現象は[リストオートフィル]という機能が有効になっていることによって発生します。
ですから、[リストオートフィル]機能をOffにしてしまえば、発生しなくなります。
[リストオートフィル]機能を無効にするには以下の操作を行ってください。
※Excel 2007の場合
[Officeボタン]−[Excelのオプション]ボタンをクリック
↓
[Excelのオプション]ダイアログ−[詳細設定]をクリック
↓
[編集設定]欄
−[データ範囲の形式および数式を拡張する]チェックボックスをOffに
↓
[Excelのオプション]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック ※Excel 2003, 2002の場合
メニュー[ツール]−[オプション]をクリック
↓
[オプション]ダイアログ−[編集]タブをクリック
↓
[データ範囲の形式および数式を拡張する]チェックボックスをOffに
(Excel 2002の場合、[リスト形式および数式を拡張する]チェックボックス)
↓
[オプション]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
Excel 2007の、[Excelのオプション]ダイアログ−[詳細設定]−[編集設定]欄−[データ範囲の形式および数式を拡張する]チェックボックスは下図のような場所にあります。
Excel 2003の、[オプション]ダイアログ−[編集]タブ−[データ範囲の形式および数式を拡張する]チェックボックスは下図のような場所です。(Excel 2002の[リスト形式および数式を拡張する]チェックボックスも同じような場所にあります。)
この設定をOffにしたExcelでは、数式が自動的に変更されることはなくなります。
数式が勝手に変更されることがあって困っているという方は、是非ご確認ください。
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