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関数もいいですけれど演算子も使いましょう

対象:Excel2007, Excel2010, Excel2013, Windows版Excel2016

生産性を格段に向上させるエクセル関数を8個選んでみた』という記事が、はてなブックマークで人気になっていました。

はてなブックマークでは厳しいコメントも入っていますが、これだけツッコミどころが多いということは、きっと狙って書かれた記事なのでしょう。

私からは、
「関数もいいですけれど演算子も使いましょう」
というツッコミを、まずは入れさせていただきます。

CONCATENATE関数より文字列連結演算子「&」
EXACT関数より比較演算子「=」
を、私はおすすめします。

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文字列の連結は関数より演算子

文字列の連結・結合を行うCONCATENATE関数が紹介されていますが、文字列連結演算子「&」のほうが、入力も楽でおすすめです。
▼操作概要:文字列を連結する
※A2セル・B2セルに入力されている文字列の間に半角スペースを入れて連結した結果をC2セルに表示する例
C2セルに
  =A2 & " " & B2
という数式を入力する

関数もいいですけど演算子も使いましょう

GoogleスプレッドシートのCONCATENATE関数ように「:」(コロン)を使ったセル範囲を引数に指定できるのならば便利なのですけれど、ExcelのCONCATENATE関数は残念ながらそうではありません。Excelの場合はムダに数式が長くなるデメリットだけが生じますから、演算子「&」を使うほうが便利なはずです。

比較もEXACT関数よりはまず演算子

文字列比較ではEXACT関数が紹介されていますけれど、「係長」「部長」といった文字列の比較ならば、関数よりも比較演算子「=」のほうが入力も楽でおすすめです。
▼操作概要:データを比較する
※C3セルとG3セルに入力されているデータの比較をJ3セルで行う例
J3セルに
  =C3=G3
という数式を入力する

関数もいいですけど演算子も使いましょう

上記の「=C3=G3」は、日本語圏では見かける機会が少ないように感じますが、英語圏ではときどき見かける数式です。

この比較演算を見慣れないという方は、もう10年以上前に書いた古い記事で恐縮ですが『比較演算子とは』という記事も参考に確認しておくことをおすすめします。

EXACT関数と比較演算子では結果が違うケースも

演算子「=」を使った比較演算の動きが理解できたら、EXACT関数との違いも見ておきましょう。

先に取り上げた文字列を連結するCONCATENATE関数は、使うほうが良さそうなシーンを思いつきませんけれど、EXACT関数は比較演算子「=」と違う動きをするケースがありますから、使う可能性があります。

例えば、A1セルに「AAA」、B1セルに「aaa」と入力した場合、「=A1=B1」という数式はTRUEを返しますが、「=EXACT(A1, B1)」という数式はFALSEを返します。

比較演算子「=」は大文字と小文字を区別しませんが、EXACT演算子は区別するということです。

実際にやってみよう!

件の記事の最後に、
エクセル関数に限らずですが、こういうものを読んだだけでは全く意味がないです。...(中略)...上に挙げた例の完全コピーでかまわないのでぜひ一度やってみてくださいね。

という記述があります。

この部分は、まったく同意です。
読むだけで終わりにせず、是非とも実際にやってみてください!

(他のツッコミについては、また別記事で)

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