直前の操作に応じて、次に必要と思われる操作をメニューなどから選ばなくても、その場で操作できるようなボタンを表示してくれる機能でいくつかの種類がありますが、総称してスマートタグと言っています。
そのスマートタグに、「◇」の中に「!」が描かれたボタンがあります。[エラーチェックオプション]ボタンと言われるもので、数式に何らかのエラーがある可能性があるときに表示されます。[エラーチェックオプション]ボタンをポイントすると、エラーの可能性がポップヒントとして表示され、ボタンをクリックするとその対処方法がプルダウン表示され修正などの処理ができるようになっています。
この[エラーチェックオプション]ボタンに、「このセルにある数式は、隣接したセル以外の範囲を参照します。」というポップヒントが表示されるものがあります。
一体何を言いたいのでしょうか?
例えば、A1セルからA9セルのすべてに数値が入力されていて、A10セルに「=SUM(A2:A9)」という数式が入力されているようなときにA10セルに先の[エラーチェックオプション]ボタンが表示されます。これは、
「A1からA9まで数値が入っているのに、A10セルの数式ではA2からA9までしか合計してないけどいいの?ホントはA1からA9の合計を出したいんじゃないの?」
とExcelが注意を喚起してくれているわけです。親切と言えば親切、大きなお世話と言えば...。
数式が誤っていなければ、[エラーチェックオプション]ボタンをクリックして表示されるショートカットメニューから[エラーを無視する]を選択すれば、[エラーチェックオプション]ボタンは表示されなくなります。
隣接したセル以外の範囲を参照することが多く、いちいち[エラーチェックオプション]ボタンが表示されるのが邪魔な場合は設定を変更しましょう。メニュー[ツール]−[オプション]をクリック
↓
[オプション]ダイアログ−[エラーチェック]タブをクリック
↓
[ルール]欄−[領域内のセルを除いた数式]チェックをOffに
↓
[オプション]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
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