先日「比較演算子一覧」という記事を公開しました。
Excelに慣れた方にとっては特に目新しくもないネタだったはずですが、比較演算を単独で行ったことがないという方は、この機会に比較演算を試して理解を深めることをおすすめします。
比較演算のサンプル
まずは、C1セルに「=A1=B1」と計算式を入力してから、A1セル・B1セルに数値を入力してみてください。
この「=A1=B1」という式に違和感を覚えるという方は、比較演算を単独で行ったとがないはずです。
はじめの「=」は数式の先頭に必ず入力する「=」で、「A1=B1」の「=」が比較演算子としての「=」です。同じ記号が使われていますけれど、意味するところは全く別です。
C1セルに「=A1=B1」という数式を入力した場合、A1セルとB1セルが等しければC1セルに「TRUE」と表示され、等しくなければ「FALSE」と表示されます。
比較演算とは
そもそも演算子というのは実行する計算・演算の種類を指定する記号で、ヘルプによればExcelには、- 算術演算子
- 比較演算子
- 文字列演算子
- 参照演算子
の4種類の演算子があります。この中の一つ比較演算子は、比較という演算・計算をするためのものです。
何の違和感もない「=A1+B1」という計算式の「+」は、算術演算子の一つで右辺と左辺を加算した値を返すという演算を行う演算子なわけです。
比較演算子「=」は、右辺と左辺とを比較して、等しければ「TRUE」、等しくなければ「FALSE」という値を返すという演算をしてくれる記号なのです。
比較演算を見かける例
比較演算は、IF関数の第1引数で使われることが多く、先の「=A1=B1」という数式に違和感があった方でも「=IF(A1=B1, "○", "×")」といった数式なら違和感はないはずです。
この第1引数の「A1=B1」が先の比較演算「=A1=B1」と同じ意味です。
IF関数の中で引数として使われているため、先頭の「=」がないだけです。
単独の比較演算を見かける機会がもっとも多いのは、条件付き書式でしょう。
[条件付き書式の設定]ダイアログ−[条件1]欄の、1つ目のコンボボックスで[数式が]を選択したときに、比較演算を見かけるはずです。「=B1="東京都"」という演算はB1セルと「東京都」という文字列を比較、すなわちB1セルの値が「東京都」であるかどうかを調べているわけです。
「該当データのある行の書式を変えたい」という記事で比較演算子について少しだけ触れましたが、比較演算を単独で試してみるほうが理解が深まるのではないかと思います。
最終更新日時:2018-09-26 13:26
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