実務で使用するワークシートで、セルの参照関係が複雑になることは、よくあります。
例えば、請求書や見積書などを作成するときに、商品マスタからVLOOKUP関数を使って商品名や単価を取得する、といったような場合です。
▼サンプルファイル(003276.xls 42KByte)ダウンロード
サンプルファイルの、H5:J13セル(商品マスタ)は、C5:D19セル(商品名・単価)に入力されている数式から参照されています。
商品マスタを参照していたD5:D19セル(単価)は、F5:F19セル(明細金額)に入力されている数式から参照されています。
そのF5:F19セルは小計のF20セルの数式で参照されています。
そのF20セルは消費税額や合計を求めているF21:F22の数式で参照されています。
更に、合計のF22セルはC2セルから参照されています。
実務の中でこの程度のワークシートはよく利用されており、このワークシートに何らかの修正を行おうとした場合は、上記のような参照関係をすべて認識しておかないと作業できないわけです。
そんなとき最終的には個々の数式が何をしているのか、[参照先のトーレス]機能を使ったりして全部理解しなければいけないわけですが、概略を把握するのに役立つショートカットキーがありますのでご紹介しておきます。[Ctr]キー+[]](右大括弧)キーを押す
サンプルファイルで実際に試していただくほうがわかりやすいでしょう。
H5:J13のいずれかのセルがアクティブな状態で[Ctrl]+[]]キーを押してください。
H5:J13セルを参照しているC5:D19セルが選択されます。
C5:D19セルがアクティブな状態で[Ctrl]+[]]キーを押してください。
今度はC5:D19セルを参照しているF5:F19が選択されます。
F5:F19がアクティブな状態で[Ctrl]+[]]キーを押すとF20セルが選択され、
F20セルがアクティブな状態で[Ctrl]+[]]キーを押すとF21:F22セルが選択され、
F22セルがアクティブな状態で[Ctrl]+[]]キーを押すとC2セルが選択されます。
つまり、[Ctrl]+[]]キーを押すことで、数式を完全に読解しなくてもアクティブなセルを参照しているセルを知ることができるわけです。
逆のショートカットキーもあります。[Ctr]キー+[[](左大括弧)キーを押す
C2セルがアクティブな状態で[Ctr]+[[]キーを押すとF22セルが選択され、
F22セルがアクティブな状態で[Ctr]+[[]キーを押すとF20:F21セルが選択され・・・と先ほどの[Ctrl]+[]]キーとは逆に、アクティブなセルの数式が参照しているセルを選択できるわけです。
複雑な参照関係のあるワークシートを、はじめから読解していくよりも、まずは
[Ctr]キー+[]](右大括弧)キー
[Ctr]キー+[[](左大括弧)キー
を使ってどのセルがどこを参照しているのか、どこから参照されているのかをざっくり把握するほうがトータルの解析時間は少なくて済むんじゃないかと思います。
他の人が作成したワークシートの解析で苦労しているという方は、一度お試しください。
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