連続データを簡単に入力できるExcelのオートフィル機能はとても便利です。
このサイトでもこれまで以下のようなオートフィル関連のネタをご紹介してきました。
連続するアルファベットをオートフィルで入力する数式
そんな便利なオートフィルについて、「オートフィル機能を使って連続したアルファベットを入力できないのでしょうか?」
というご質問をいただくことがあります。
※A1セルからA26セルに大文字のA〜Zを入力する例
A1セルに「=CHAR(ROW()+64)」と入力
↓
A1セルをA26セルまでオートフィル
ROW関数は行番号を取得する関数です。
CHAR関数は引数に指定した数値をASCIIコード・JISコードとみなし、それに対応した文字を表示する関数です。
大文字「A」〜「Z」のASCIIコードは「65」〜「90」ですから、
例えば、
「=CHAR(65)」という数式なら「A」が
「=CHAR(66)」という数式なら「B」が
「=CHAR(67)」という数式なら「C」が
「=CHAR(90)」という数式なら「Z」が
それぞれ表示されます。
65・66・67・・・という数値を自動的に作るために、行番号を取得するROW関数に64を足す数式「ROW()+64」を、CHAR関数の引数に指定した
「=CHAR(ROW()+64)」
という数式にしています。
1行目からA・B・C・・・と表示するなら上記のとおりROW関数に「64」を足す
「=CHAR(ROW()+64)」
ですが、
もし、
11行目から36行目に「A」から「Z」を表示したいのならば、数式を
「=CHAR(ROW()+54)」
としてください。
またA1セルからA26セルに小文字の「a」から「z」をオートフィルで入力するのならば、「a」のASCIIコード「97」から「z」の「122」をCHAR関数の引数に指定すればいいので、
「=CHAR(ROW()+96」
という数式をA1セルに入力してオートフィルです。
頻繁に連続するアルファベットを入力するならユーザー設定リスト
一旦上記の方法で連続したアルファベットを入力したら、[ユーザー設定リスト]に登録しておけば、以後は数式を入力することなく「a」と入力されたセルからオートフィルすれば連続したアルファベットが入力できます。
この場合[ユーザー設定リスト]に登録するのは、大文字か小文字いずれか一方だけでOKです。「A」からオートフィルすれば大文字のアルファベット、「a」からオートフィルすれば小文字のアルファベットをそれぞれ入力できるようになります。
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