ダブルクォーテーションを文字列として結合する方法をご紹介しました。
例えば、
「HAL 9000 said 」と「"Hello, World!"」を結合して
「HAL 9000 said "Hello, World!"」
と表示するのに
「= "HAL 9000 said " & """Hello, World!"""」
とする方法です。
ダブルクォーテーションが「"""」と3つもつながるところが、この方法の難点でしょう。Excelの数式を見慣れていない方などの場合、どの「"」が何の「"」なのかがわからなくなってしまうこともあるようです。
ダブルクォーテーションを「"""」と3つもつなげずに、ダブルクォーテーションを文字列として結合する方法がありますので、ご紹介しておきます。
CHAR関数を使う方法です。
※「HAL 9000 said 」と「"Hello, World!"」を結合して「HAL 9000 said "Hello, World!"」と表示する例 「= "HAL 9000 said " & CHAR(34) & "Hello, World!" & CHAR(34)」
という数式を入力する
引数に指定した数値を ASCIIコード・JISコードの番号と見なし、それに対応する文字を返してくれるCHAR関数を使うのです。
ASCIIコードで「"」(ダブルクォーテーション)は「34」です。
「=CHAR(34)」
という数式を入力したセルには
「"」
と表示されます。
このことを利用して
「= "HAL 9000 said " & CHAR(34) & "Hello, World!" & CHAR(34)」
という数式を入力すれば、
「HAL 9000 said "Hello, World!"」
と表示されるわけです。
文字列連結演算子「&」ではなく、CONCATENATE関数を利用するなら
「=CONCATENATE("HAL 9000 said ",CHAR(34),"Hello, World!",CHAR(34))」
としてください。
▼サンプルファイル(003415.xls 26KByte)ダウンロード
サンプルファイルのA列には、先日の「"""」を利用した方法を含めダブルクォーテーションを文字列として扱っているさまざまな数式を入力してありますので、ご確認ください。
このサイトではCHAR関数を使った以下のようなネタをご紹介しています。よろしければ合わせてご参照ください。
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