Excelでは、文字列連結演算子「&」やCONCATENATE関数で文字列を結合できることをご紹介しました。
セル参照ではなく数式内で文字列を直接指定する場合には、文字列を「"」(ダブルクォーテーション)で括る必要があります。
このことを知った方から
「ダブルクォーテーション自体を文字列として結合するにはどうしたらいいのでしょうか?」
といったご質問をいただくことがあります。
ダブルクォーテーションを文字列として結合したい
例えば、
B1セルに「HAL 9000 said 」
C1セルに「"Hello, World!"」
と入力しておいて
=B1&C1
という数式を入力すれば
HAL 9000 said "Hello, World!"
という文字列が表示されます。
これと同じことをセル参照を使わずに
「HAL 9000 said 」と「"Hello, World!"」を結合して
HAL 9000 said "Hello, World!"
と表示するにはどうしたらいいのか、というご質問です。
この質問をする方は、当然ながら
「= "HAL 9000 said " & ""Hello, World!""」
といった数式を試していることがほとんどです。
「"Hello, World!"」自体を「"」で括って、「""Hello, World!""」とすればいいだろう、と考えることはとても自然なことといえます。
しかし、上記の数式を入力しようとすると、
「入力した数式は正しくありません。」
というメッセージが表示されて、入力できません。
ダブルクォーテーションを文字列として結合するには
そのために先のようなご質問をいただくわけです。※「HAL 9000 said 」と「"Hello, World!"」を結合して「HAL 9000 said "Hello, World!"」と表示する例
結合した文字列を表示したいセルに
= "HAL 9000 said " & """Hello, World!"""
という数式を入力する
「= "HAL 9000 said " & ""Hello, World!""」
は考え方の方向性としては悪くありません。
ただ、ダブルクォーテーションを2つではなく、3つにする必要があるのです。
そもそもExcelの数式の中で、ダブルクォーテーション自体を文字列として扱うにはダブルクォーテーションを2つにしなければいけません。
ダブルクォーテーション2つ「""」に、更に文字列を括るための「"」も加わって、「"""」と3つになるわけです。
「"""Hello」の先頭の「"」が、数式の中で文字列を扱うときに括るための「"」、次の「""」が「"」を文字列として表示するためのものです。
同じく、「World!"""」の最後「"」が、数式の中で文字列を扱うときに括る「"」、その前の「""」が文字列としての「"」です。
CONCATENATE関数を使う場合も同じ考え方で、
=CONCATENATE("HAL 9000 said ", """Hello, World!""")
です。
最終更新日時:2019-04-05 06:06
Home » Excel(エクセル)の関数・数式の使い方 » 文字列 » ダブルクォーテーションを文字列として結合するには?−「"""」