最近のExcelで使えるSEQUENCE(シークエンス)関数を、楽しく使っています。
SEQUENCE関数に慣れると、Excelの便利機能の1つであるオートフィルを、面倒に感じていたことを思い知らされます。
SEQUENCE関数を使えば、連続するアルファベットもオートフィルすることなく出力できます。
SEQUENCE関数で連続するアルファベットを出力する
具体的には以下のような操作です。
※A1:A26セルに大文字のAからZを出力する例
A1セルに
=CHAR(SEQUENCE(26, 1, CODE("A")))
と入力する
上記の入力する操作をするだけで、縦方向に「A」から「Z」までのアルファベットが表示されます。
SEQUENCE関数の第1引数と第2引数を入れ替えて
=CHAR(SEQUENCE(1, 26, CODE("A")))
とした場合には、横方向に出力されます。
CODE関数の引数を文字列「A」から「a」に変更した
=CHAR(SEQUENCE(26, 1, CODE("a")))
を入力した場合には、小文字の「a」から「z」が出力されます。
連続するアルファベットを出力する式の意味
連続するアルファベットを出力する式の、一番内側で使っているCODE関数は、
=CHAR(SEQUENCE(26, 1, CODE("A")))
引数に指定された文字のASCIIコード番号を返す関数です。
「CODE("A")」を実行すると、半角大文字「A」のASCIIコード「65」が返されます。
「CODE("a")」ならば半角小文字「a」のASCIIコード「97」が返されます。
ですから、
=CHAR(SEQUENCE(26, 1, CODE("A")))
は、
=CHAR(SEQUENCE(26, 1, 65))
という意味になり、「65」から「90(65+26-1)」までの整数を出力していることになります。
一番外側で使っているCHAR関数は引数に指定された数値に対応する文字を返す関数ですから、
=CHAR(SEQUENCE(26, 1, CODE("A")))
SEQUENCE関数で生成された、整数「65」から「90」に該当するASCII文字(即ち半角大文字のアルファベット)を出力することになります。
最終更新日時:2022-08-19 16:48
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