このサイトでは誤った検索について何度もネタにさせていただいています。
そのたびに、現在の検索システムは、何かを調べたいときにその調べたい対象に関する、正しい、或いは一般的によく使われる表記・表現を知っておかなければいけない、という矛盾した関係にあるものだなあということを実感させられます。
自分の使っている用語が一般的なのかどうかを相対化できる才能を持っていて、自分の使っていた表現が万一一般的でないことに気付いたときには、すぐに訂正できる人が現在の検索システムを使いこなせると感じる、そうでなければ使いこなせないと感じるのです。
この、自分を相対化し、訂正できる能力は「学習能力」といわれたりする能力の一つに思えます。
先日このサイトで、
「半数英字の入力の仕方」
といった検索が行われているのに気づきました。
「半数英字」というのは、半角のアルファベットや数字のことでしょう。
けれど「半数英字」という表記・表現が一般的かというと、ちょっと疑問です。
「半数英字」より
「半角英数字」と
記述する人のほうが多いはずです。
2009年5月5日現在Googleで検索すると、
「"半数英字"」は50件
「"半角英数字"」は6,340,000件
ヒットします。
けれど、「半数英字」という表記を日々使っている方にとっては、「半数英字」というのが一般的な表記・表現であって、その方は「半数英字」が多くの人に使われていると考えてらっしゃるはずです。
また、「半数英字」と「半角英数字」は表記がなまじ似ているために、「半角英数字」のほうが一般的だということに気づくことの困難さを上げているんじゃないかとも思うのです。。
パソコンインストラクターという、学習行為に関わっている者としては、自分を相対化して訂正していくという学習能力の向上に何らかの貢献をすることのほうが、単にパソコンの使い方をお教えすることよりも重要なことに感じます。
・・・といったようなことを考えたりしてるわけですが、
取り急ぎ、これまで「半数英字」という検索をしていた方には、一度「半角英数字」を使って検索することをおすすめします。
それから、
「半数英字の入力の仕方」
という検索は、日本語入力がOnの状態で半角英数字を入力する方法を知りたいということじゃないかと想像するのですが、それならば入力を行って確定をする前に[F10]キーを押すのがおすすめです。