西暦表示になっている日付データを和暦表示にするのに、関数は不要だということをご紹介しました。
その際、「2006」という数値を「平成18年」と表示するには、関数が必要だということを示唆しましたが、その方法をご紹介します。
日付データの正体は数値
Excel内部で日付は、「1900年1月1日」を「1」として、1日増えるごとに「1」加算されるシリアル値と呼ばれる数値です。それを書式設定することによって様々な見た目にしています。
「2006年」の場合、
「2006(平成18)年1月1日」が「38718」
「2006(平成18)年12月31日」が「39082」
というのがExcelで保持しているシリアル値です。
西暦年だけの数値を日付データにする
ですから「2006」を「平成18年」と表示するには、まずは「2006」という数値を、「38718」から「39082」までの数値にしなければ、西暦年を和暦年に変換することはできません。
※A2セルに「2006」と入力されているときに、B2セルに「平成18年」と表示する例 B2セルに「=DATEVALUE(A2 & "年1月1日")」という数式を入力
↓
メニュー[書式]−[セル]をクリック
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[表示形式]タブをクリック
↓
[分類]欄−「ユーザー定義」をクリック
↓
[種類]欄に「ggge"年"」と入力
↓
[セルの書式設定]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
▼サンプルファイル(002285.xls 15KByte)ダウンロード
「2006」という数値を「2006年」内のいづれかの日付にしなければ、Excelは日付として扱えないので、2006年ならばいつでも構わないのですが、わかりやすそうなところで「1月1日」にするという方が多いようです。
ただし1989年のように元号が切り替わった年に、新しい元号の和暦年を表示させたいのなら「12月31日」です。
A2セルに入力された「2006」という数値を「2006年1月1日」を意味する「38718」にするのが、「=DATEVALUE(A2 & "年1月1日")」という数式です。
DATEVALUE関数は、文字列で表された日付をシリアル値にしてくれる関数で、A2セルには「2006」という数値が入力されているので、それと合わせて日付文字列を作成するために「A2&"年1月1日"」を引数として指定しています。
日付データに変換すればセルの書式設定で和暦年を表示できる
シリアル値が取得できれば、
「ggge"年"」
「ggge」
「gge"年"」
「gge」
「ge"年"」
「ge」
など好みに合わせてセルの表示形式を設定をすれば
「平成18年」
「平成18」
「平18年」
「平18」
「H18年」
「H18」
といった和暦表示になります。
Excelで日付を扱うには、シリアル値と書式について理解することが、とにかく重要です。
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