コミュニケーションをする上で、質問をする能力ってとても大切だと常々感じています。
インストラクターな立場では、適切な質問をしてあげられるかどうかが、習得を簡単にするか難しくするかをわけることも多々あると思っています。
もちろんインストラクターは質問を受けることも多く、上手い質問をする方と、いまいちな質問をする方がいらっしゃって、質問がいまいちな方については注意が必要だとも感じます。
何らかの疑問・問題・課題があったときに、その疑問・問題・課題を適切なサイズに分解するという能力が必要になりますが、その分解の仕方が上手い人と、どうもいまいちな人というのが存在すると思うのです。
それによって質問の上手い下手も大きく左右されると感じています。
例えば、
「エクセルで指定した次の日を調べるにはどうしたらいいのでしょうか?」
といったご質問をいただくことがあります。
この質問は要注意だと思うのです。
本当の課題は、
「指定した次の日に何らかのマークを表示したい」
「指定した次の日以降の日になったらセルや文字の色を変えたい」
といったことだったりするときに、
「指定した次の日を調べるには?」
といったご質問になることが多いようです。
IF関数や条件付き書式機能のことはわかった上で、
「指定した次の日を調べるには?」
という質問になっているのならOKなのですが、
「指定した次の日を調べるには?」
といった質問をする方の多くは、IF関数や条件付き書式を理解していないケースが少なくないようなのです。
ですから、中途半端に
「指定した次の日を調べるには?」
という質問に分解するより、本来やりたいことをそのまま質問にしてしまうほうがいいのになあと感じるのです。
もちろん、疑問・課題・問題を適切に分解するという能力をどうやって獲得すればいいのかという大問題があり、その分解方法を上手く教えてあげられるにはどうしたらいいのかは、教えるという立場にある者にとって重要な課題と感じつつ、そのメソッドを見つけられないでいる私もいるわけですが。。。
で、とりあえず、
「指定した次の日を調べるには?」
という疑問に対する回答としては
「指定した次の日を取得するには?」
という質問であると解釈して、以下のような方法をご紹介します。
※A1セルに日付を指定したときに、A3セルに次の日を表示する例 A3セルに「=A1+1」という数式を入力し日付書式を設定する
Excelでは日付をシリアル値と呼ばれる数値として保持しており、ある日付データに「1」を足せばその翌日、「1」を引けば前日が取得できます。
▼サンプルファイル(003229.xls 15KByte)ダウンロード
サンプルファイルのA3セルには、上記のように「=A1+1」という数式を入力し、「ggge"年"m"月"d"日" aaaa」という書式を設定してあり、A1セルに日付を入力するとその翌日が表示されます。
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