Excelで関数を多少使えるようになった方から、
「曜日を求める関数は何ですか?」
「曜日を求めるには何という関数を使えばいいのでしょうか?」
というご質問をいただくことは少なくありません。
このサイトの検索ログでも
「エクセル 曜日 関数」
といった検索が行われているのを時折見かけます。
曜日を「求める」ワークシート関数としては、WEEKDAY関数が用意されていますが、曜日を「求めるには?」というご質問が、本当に曜日を「求めたい」のかどうかを見極める必要があります。
「曜日を求めるには?」という質問が実は、
「曜日を表示するには?」であることがほとんどである印象を持っています。
で、どこかのセルに日付データがあって曜日を表示させるだけならば、関数を使う必要は一切ありません。
ところが困ったことに、単純に曜日を表示させるためだけに、わざわざWEEKDAY関数を使った例を示している書籍があったりします。
例えば、A1セルに日付データが入力されているときに、B1セルにその曜日を表示させる例として、B1セルに「=WEEKDAY(A1)」と入力してから、B1セルに書式設定するといった例を掲載している書籍があるのです。
また書式設定を行うTEXT関数を併用して、「=TEXT(WEEKDAY(A1),"aaa")」といった計算式の例を見かけたこともあります。
更に、VLOOKUP関数を使ったりCHOOSE関数を使ったりという無駄な力技を使っているファイルやWebサイトを見たこともあります。
いや、決して間違っているわけではありません。
確かに曜日が表示されるわけですから。
ですが、簡単にできることをわざわざ難しくする必要はないはずです。
A1セルに日付データがあるときにB1に曜日だけを表示させたいのならば、B1セルに入力する数式は、「=A1」だけでいいのです。
そしてB1セルに、曜日を表示する「aaa」といったユーザー定義書式を設定するだけです。
(サンプルファイルでは、ユーザー定義書式「aaa」「aaaa」の他、英語表示するユーザー定義書式「ddd」「dddd」、CHOOSE関数・VLOOKUP関数を使った力技なども、参考のため作成してあります。)
日付データの入力されているセルまたは、
日付データを参照しているセルで、
「aaa」「aaaa」などのユーザー定義書式を設定する
曜日表示の設定方法については「曜日を表示したい」というネタで、日付関連の書式設定記号は「Excel 日付の書式記号一覧」でまとめていますので、合わせてご参照ください。
それから曜日表示に限らず、Excelの書式設定については、「Excel書式設定完全マスター」がよくまとまっていますので、「Excelイコール関数・数式」と思い込んでらっしゃる方には、一読されることをおすすめしたいです。
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