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マイナスの時間計算ができるブックとできないブック-1904年から計算する

対象:Excel2003, Excel2007, Excel2010

ツイッターを見ていて
エクセルで時刻の引き算で,結果が負だと ##### になってしまう.ちゃんとマイナスで表示できているエクセルもある.何の違いか分からない....
というツイートに気づきました。

Excelは、設定によって、時間計算をした結果がマイナスのときに、マイナス表示ができるブックと、できないブックとが存在します。

Windows版Excelの場合、基本的にはマイナスの時間は表示されず、「####」と表示されます。

しかし、設定変更をすると、マイナスの時間をちゃんと表示できるのです。
▼操作概要:マイナスの時間計算をできるようにする
日付の基準を1904年にする

Excelの日付の正体は、1900年1月1日を「1」として、1日経過するごとに「1」が加算されるシリアル値と呼ばれる数値です。

この基準を、1904年1月1日を「0」(即ち、1904年1月2日が「1」)に変更できるようになっていて、この設定変更を行うと、マイナスの時間がセルに表示できるようになります。

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ブックを新規に作成しはじめたときに設定変更して、他のブックとやりとりすることが絶対にない場合は、まあ大丈夫ですけれど、特に日付データが存在しているブックで、途中で設定変更をすると、注意が必要です。
▼日付の基準を変更するときの注意点
日付が4年と1日変動してしまう

例えば、日付基準が標準の1900年のときに
「2012年5月29日」
だったデータは、日付基準を1904年にすると
「2016年5月30日」
と、4年と1日遅い日付に自動的になってしまいます。

1904年基準を1900年基準にしたときは
「2012年5月29日」

「2008年5月28日」
と、4年と1日早い日付になってしまいます。

1900年基準のブックと1904年基準のブックを開いていて、ブック間で日付データのコピペをしたときも、日付は動いてしまいますから、とても注意が必要です。

日付の基準を変更するときは、上記のような点に注意する必要があるということを、まずは、しっかりと、ご理解ください。

で、具体的な設定変更は以下の操作でできます。

▼操作方法:日付の基準を1904年にする
※Excel 2003の場合
[オプション]ダイアログ
 -[計算方法]タブ
  -[ブックオプション]
   -[1904年から計算する]チェックボックスをOnにする

▼操作方法:日付の基準を1904年にする
※Excel 2010・2007の場合
[Excelのオプション]ダイアログ
 -[詳細設定]
  -[次のブックを計算するとき]欄
   -[1904年から計算する]チェックボックスをOnにする

[Excelのオプション][オプション]ダイアログは、アクセスキー[Alt]→[T]→[O]で表示するのが便利でしょう。

追記:この記事のきっかけとなったツイートをしてらした、@naotakayamamotoさんが、「エクセルで負の日付を表示」という記事で、Mac版Excelについて書いてくださいました。ありがとうございます!

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