ツイッターを見ていて
「エクセルで時刻の引き算で,結果が負だと ##### になってしまう.ちゃんとマイナスで表示できているエクセルもある.何の違いか分からない....」
というツイートに気づきました。
Excelは、設定によって、時間計算をした結果がマイナスのときに、マイナス表示ができるブックと、できないブックとが存在します。
Windows版Excelの場合、基本的にはマイナスの時間は表示されず、「####」と表示されます。
しかし、設定変更をすると、マイナスの時間をちゃんと表示できるのです。日付の基準を1904年にする
Excelの日付の正体は、1900年1月1日を「1」として、1日経過するごとに「1」が加算されるシリアル値と呼ばれる数値です。
この基準を、1904年1月1日を「0」(即ち、1904年1月2日が「1」)に変更できるようになっていて、この設定変更を行うと、マイナスの時間がセルに表示できるようになります。
日付が4年と1日変動してしまう
例えば、日付基準が標準の1900年のときに
「2012年5月29日」
だったデータは、日付基準を1904年にすると
「2016年5月30日」
と、4年と1日遅い日付に自動的になってしまいます。
1904年基準を1900年基準にしたときは
「2012年5月29日」
が
「2008年5月28日」
と、4年と1日早い日付になってしまいます。
1900年基準のブックと1904年基準のブックを開いていて、ブック間で日付データのコピペをしたときも、日付は動いてしまいますから、とても注意が必要です。
日付の基準を変更するときは、上記のような点に注意する必要があるということを、まずは、しっかりと、ご理解ください。
で、具体的な設定変更は以下の操作でできます。
※Excel 2003の場合
[オプション]ダイアログ
-[計算方法]タブ
-[ブックオプション]
-[1904年から計算する]チェックボックスをOnにする ▼操作方法:日付の基準を1904年にする
※Excel 2010・2007の場合
[Excelのオプション]ダイアログ
-[詳細設定]
-[次のブックを計算するとき]欄
-[1904年から計算する]チェックボックスをOnにする
[Excelのオプション][オプション]ダイアログは、アクセスキー[Alt]→[T]→[O]で表示するのが便利でしょう。
追記:この記事のきっかけとなったツイートをしてらした、@naotakayamamotoさんが、「エクセルで負の日付を表示」という記事で、Mac版Excelについて書いてくださいました。ありがとうございます!
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