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Excelの行は減らせます(減ったように見せられます)

対象:Excel2000, Excel2002, Excel2003, Excel2007

悲しき女子ヘルプデスク物語:Officeに少ない「出会い」のチャンス?
という記事の中に、
「できるよ、それ」
という部分があったので、つっこみネタを。

(2009年5月11日15時現在、はてなブックマークでも誰もつっこんでいないところが不思議ですが。)

Excelの行数を減らしてほしいというT課長の要望に対して、
「Excelには行を減らす機能がないんです。」
と言いきってしまっていますが、(少なくとも)減ったように見せかけることはとても簡単です。

テンプレートを作成しておけば、新規ファイルを作成するときも、新規ワークシートを追加するときも、行数が減ったような状態で作成・追加することもできます。

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とりあえず、10行しかないように見えるExcelファイルを作成しましたのでご確認ください。

▼サンプルファイル(003345.xls 24KByte)ダウンロード

この状態は、以前ご紹介した手順で、ほんの数秒あれば作成できます。
▼操作手順:10行目までしかないようにする
11行目を選択
 ↓
[Ctrl]+[Shift]+[↓]キーを押して
 11行目から最終行目までを選択
 ↓
選択されている行の上で右クリック
 ↓
表示されたショートカットメニューから
 [表示しない]を選択
この行数が減ったように見えるファイルをテンプレートとして保存しておけば、おそらくT課長にはご満足いただけたはずです。
▼操作手順:テンプレートを保存する
[F12]キーを押す
 ↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
 −[ファイルの種類]欄で「テンプレート」を選択
 ↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
 −[保存先]欄で「XLSTART」フォルダを選択
 ↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
 −[ファイル名]を「book」にして[保存]ボタンをクリック
 ↓
[F12]キーを押す
 ↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
 −[ファイルの種類]欄が「テンプレート」
  [保存先]欄が「XLSTART」
  となっていることを確認して
  [ファイル名]を「sheet」にして[保存]ボタンをクリック

ポイントは、
 [ファイルの種類]を「テンプレート」にすること
 [保存先]を「XLSTART」にすること
 [ファイル名]は「book」で一旦保存後
 もう一度「sheet」でも保存すること
です。

「book」というテンプレートが新規にファイル(ブック)を作成するときのテンプレートで、ワークシート追加時のテンプレートになるのが「sheet」です。

「XLSTART」フォルダの探し方ですが、
[名前を付けて保存]ダイアログで[ファイルの種類]を「テンプレート」にすると[保存先]が「Templates」フォルダになります。

「Templates」フォルダの一つ上が「Microsoft」フォルダで、その中に「Excel」フォルダがありその中に「XLSTART」フォルダは存在します。(Excel 97の場合は、「Microsoft」フォルダの中に「Office」フォルダがありその中に「XLSTART」フォルダがあります。)

位置関係は下図のような形です。

Microsoft フォルダ
 ┃
 ┣ Templates フォルダ
 ┃
 ┗ Excel フォルダ
   ┗ XLSTART フォルダ

この「XLSTART」フォルダに、行数の減らしたExcelファイルを、「book」テンプレート&「sheet」テンプレートとして保存してください。

そうすれば、新規Excelファイル作成操作をしたときは行数の減ったワークブックが作成され、ワークシートを追加したときも行数の減ったシートが追加されます。

T課長!「あんなに何でもできるExcel」ですから、勿論「行も減らせない」なんてことはありません!

(・・・こんなことは百も承知で、それは本当に減らしたわけじゃないから、ということでキッパリ「減らす機能はありません」とおっしゃってるのなら、或いはだ〜れも突っ込んでないのなら、、ごめんなさい。ごめんなさい。)

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