「悲しき女子ヘルプデスク物語:Officeに少ない「出会い」のチャンス?」
という記事の中に、
「できるよ、それ」
という部分があったので、つっこみネタを。
(2009年5月11日15時現在、はてなブックマークでも誰もつっこんでいないところが不思議ですが。)
Excelの行数を減らしてほしいというT課長の要望に対して、
「Excelには行を減らす機能がないんです。」
と言いきってしまっていますが、(少なくとも)減ったように見せかけることはとても簡単です。
テンプレートを作成しておけば、新規ファイルを作成するときも、新規ワークシートを追加するときも、行数が減ったような状態で作成・追加することもできます。
とりあえず、10行しかないように見えるExcelファイルを作成しましたのでご確認ください。
▼サンプルファイル(003345.xls 24KByte)ダウンロード
この状態は、以前ご紹介した手順で、ほんの数秒あれば作成できます。11行目を選択
↓
[Ctrl]+[Shift]+[↓]キーを押して
11行目から最終行目までを選択
↓
選択されている行の上で右クリック
↓
表示されたショートカットメニューから
[表示しない]を選択
[F12]キーを押す
↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
−[ファイルの種類]欄で「テンプレート」を選択
↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
−[保存先]欄で「XLSTART」フォルダを選択
↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
−[ファイル名]を「book」にして[保存]ボタンをクリック
↓
[F12]キーを押す
↓
[名前を付けて保存]ダイアログ
−[ファイルの種類]欄が「テンプレート」
[保存先]欄が「XLSTART」
となっていることを確認して
[ファイル名]を「sheet」にして[保存]ボタンをクリック
ポイントは、
[ファイルの種類]を「テンプレート」にすること
[保存先]を「XLSTART」にすること
[ファイル名]は「book」で一旦保存後
もう一度「sheet」でも保存すること
です。
「book」というテンプレートが新規にファイル(ブック)を作成するときのテンプレートで、ワークシート追加時のテンプレートになるのが「sheet」です。
「XLSTART」フォルダの探し方ですが、
[名前を付けて保存]ダイアログで[ファイルの種類]を「テンプレート」にすると[保存先]が「Templates」フォルダになります。
「Templates」フォルダの一つ上が「Microsoft」フォルダで、その中に「Excel」フォルダがありその中に「XLSTART」フォルダは存在します。(Excel 97の場合は、「Microsoft」フォルダの中に「Office」フォルダがありその中に「XLSTART」フォルダがあります。)
位置関係は下図のような形です。
Microsoft フォルダ
┃
┣ Templates フォルダ
┃
┗ Excel フォルダ
┗ XLSTART フォルダ
この「XLSTART」フォルダに、行数の減らしたExcelファイルを、「book」テンプレート&「sheet」テンプレートとして保存してください。
そうすれば、新規Excelファイル作成操作をしたときは行数の減ったワークブックが作成され、ワークシートを追加したときも行数の減ったシートが追加されます。
T課長!「あんなに何でもできるExcel」ですから、勿論「行も減らせない」なんてことはありません!
(・・・こんなことは百も承知で、それは本当に減らしたわけじゃないから、ということでキッパリ「減らす機能はありません」とおっしゃってるのなら、或いはだ〜れも突っ込んでないのなら、、ごめんなさい。ごめんなさい。)
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