「カンマとピリオドを逆にしたいのですが・・・?」
「桁区切りにピリオドを使って、小数点をカンマにするにはどうしたらいいのでしょうか?」
というご質問をいただくことがあります。
日本では一般的に、
桁区切り記号に「,」(カンマ・コンマ)
小数点に「.」(ピリオド・ドット)
を使います。
しかしこれは世界共通のルールではなく、
桁区切り記号に「.」(ピリオド・ドット)
小数点に「,」(カンマ・コンマ)
を使う国や地域もあります。
そのためにいただくご質問です。
まず、
Excelで桁区切りと小数点にどの記号が使われるのかは、OSに依存するという大原則をご理解ください。
Windowsでは、コントロールパネルや[ファイル名を指定して実行]ダイアログから「intl.cpl」で表示できる、[地域と言語のオプション]ダイアログから、小数点記号と桁区切り記号に何を使うのかを設定することができます。
ExcelではWindosの[地域と言語のオプション]ダイアログの設定に従って、小数点や桁区切り記号を表示するのが大原則です。
この大原則をご理解いただいた上で、Windowsの設定を無視して、
桁区切り記号に「.」(ピリオド・ドット)
小数点に「,」(カンマ・コンマ)
を使いたいという場合、2002以降のExcelならば[オプション]ダイアログで設定することができます。
※Excel 2002・2003で、小数点をカンマ、桁区切り記号をピリオドにする例 メニュー[ツール]−[オプション]をクリック
↓
[オプション]ダイアログ
−[インターナショナル]タブをクリック
↓
[数値の表示方法]欄
−[システムの桁区切りを使用する]チェックボックスをOffに
↓
[小数点の記号]欄に「,」(カンマ)
[桁区切り記号]欄に「.」(ピリオド)
を入力
↓
[オプション]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
通常、[システムの桁区切りを使用する]チェックボックスがOnになっているので、Windowsの[地域と言語のオプション]ダイアログの設定に従った、小数点や桁区切り記号が使われるわけです。
Excel 2007でも考え方は同じですが、インターフェースが異なるため手順は以下のとおりです。
※Excel 2007で、小数点をカンマ、桁区切り記号をピリオドにする例 [Officeボタン]−[Excelのオプション]ボタンをクリック
↓
[Excelのオプション]ダイアログ−[詳細設定]をクリック
↓
[編集設定]欄
−[システムの桁区切りを使用する]チェックボックスをOffに
↓
[小数点の記号]欄に「,」(カンマ)
[桁区切り記号]欄に「.」(ピリオド)
を入力
↓
[Excelのオプション]ダイアログ−[OK]ボタンをクリック
上記の設定変更で、Windowsの設定がどうであっても、Excelでは小数点をカンマ・桁区切り記号をピリオドで表示することができるようになります。
ただし、
あくまでもこれはExcelでどう表示するかという設定です。
上記の設定を行ったPC上のExcelでは、必ず小数点をカンマ、桁区切り記号をピリオドで表示することになり、上記の設定を行ったPC上で作成したExcelファイルを他のPCで開いた場合にどう表示されるかは、あくまでも表示する側のPC・Excelの設定に依存します。
ですから、
どのPCで開いても、小数点をカンマ・桁区切り記号をピリオドにしたいという場合や、同じPCであるExcelファイルでは小数点をカンマ・桁区切り記号をピリオドを使いたいけれど、別のファイルでは通常の日本語環境どおり小数点をピリオド・桁区切りをカンマで表示したいという場合には、この方法では対応できませんので他の方法を考える必要があります。
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