大きな表で、スクロールをしても行見出しや列見出しが表示されっぱなしになるようにするウィンドウ枠の固定は、実務でよく使われている機能の一つだと思っています。
ウィンドウ枠の固定を実行するためには、固定させたい列・行の一つ右・下の列・行・セルを選択する必要がある点が、初めての方にはちょっと難しいようです。
この機能に慣れていない方の場合、固定したい行・列そのものを選択しておいてから、[ウィンドウ枠の固定]コマンドを実行したくなるようなのです。
このことに起因する質問をいただくことがあります。
「A列と1行目を固定させたかったのに変なところで固定されてしまいました...?」
というご質問です。
A列と1行目を固定したいのであれば、固定したい列・行の右・下のセルであるB2セルを選択しておく必要があるわけですが、A1セルを選択しておいて、メニュー[ウィンドウ]−[ウィンドウ枠の固定]を実行してしまったようです。
表示されているExcelウィンドウの中央でウィンドウ枠が固定される
Excelのウィンドウがどんなサイズになっていたかによるのですが、、、
例えば、S列50行目まで画面上に表示され、A1セルが選択された状態でウィンドウ枠の固定を実行すると、A:J列と1:25行目が固定されるのです。
H列10行目まで表示されていたのならば、ウィンドウ中央のA:D列・1:5行目が固定されます。
こんな状態でウィンドウ枠の固定が行われることを仕様とした設計者の気持ちが、私には理解できませんが、現状のExcelはこれが仕様なのです。
ウィンドウ枠の固定を実行する前には、動いてもいい=固定したくないもっとも左上のセル・列・行を選択しておいてください。
変な状態でウィンドウ枠の固定が実行されてしまったら、メニュー[ウィンドウ]−[ウィンドウ枠固定の解除]を実行して、ウィンドウ枠の固定を一旦解除してからあらためてウィンドウ枠を固定し直してください。
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