パソコンのインストラクションをしていると、人間の認知能力とは不思議なものだと思わされる場面によく出会います。
ないと思い込んだ状態で見ることによって、目の前にあったとしても見えないというといった現象を、よく見かけるのです。
PowerPointに、プレゼンテーションを行う際に強調すべき点などをメモしておくノートという機能があります。
PowerPoint 2000以降のバージョンでは、標準表示の状態でスライドの下に「クリックしてノートを入力」と表示されており、ここをクリックして文字入力することでノートを残しておくことができます。
このノート機能を、パソコンの画面上でしか見られないものと思っている方が少なからずいらっしゃるようです。
メニュー[ファイル]−[印刷]をクリック
↓
[印刷]ダイアログ−[印刷対象]欄で「ノート」を選択
上記の設定を行ってから印刷をすればノートを印刷することができます。
印刷プレビュー機能のある2002・2003ならば、印刷プレビュー画面の[印刷プレビュー]ツールバーの[印刷対象]から「ノート」を選択することもできます。
[印刷]ダイアログでも、[印刷プレビュー]ツールバーでも、[印刷対象]欄がそれほどわかりにくい場所にあるというわけでもありません。
[印刷対象]をクリックすると、「スライド」「配布資料」などと一緒に「ノート」も表示されます。
そのため、配布資料の印刷についてご存知の方が、ノートの印刷を知らないというのは何とも不思議な気がします。
ないと思い込んでいるために、目に入っているのに認識できていないと思わざるを得ません。
ヒトの認知能力というのは面白いものです。
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