『いつも隣にITのお仕事』さんで、Excel VBAのクラス入門記事の連載が始まりました。
今後どう展開するのか未知数ですが、Excel VBAを教える立場にある者として、共感できる部分の多い記事です。
連載1回目のどこに私が共感しているかといえば、以下の2点です。
- 車や鯛焼きを例にしていない
- オブジェクトブラウザーをいきなり使っている
車や鯛焼きを例にしていない
オブジェクトやクラスモジュールの解説で、車や鯛焼きを例にしている解説を、少なからず見かけます。しかしオブジェクトやクラスの未経験者が、車や鯛焼きの例を聞いて、有効だとは私にはまったく思えません。
例えというのは、(細かな部分は漏れてしまうけれど)それを聞いた人がザックリ理解するのに役立ち、かつ、以後の正しい理解の邪魔にならない場合に使うべきものです。
車や鯛焼きの例が、そのように上手く機能している解説を、私は一度も見た記憶がありません。
おそらくタカハシさんも同じ思いなのでしょう。クラスの説明には、よく車とか鯛焼きとかの例が用いられるのですが、かえって分かりづらい...という声もあったりします。
エクセルVBAのクラスの説明は、エクセル表で説明しちゃったほうが、イメージしやすかったりするんですよね。
と、いきなりExcelの簡単な表で解説を始めています。
しかもその表は、列が4、行が3と、非常にシンプルなものです。
この連載では、データを追加する話がいずれ出てきますから、そのときに変化した状態を確認しやすくするために、とてもシンプルな表にしてらっしゃるはずです。
オブジェクトブラウザーをいきなり使っている
少しVBAに慣れている人であれば、Rangeオブジェクトとか、Worksheetオブジェクトとか、いろいろオブジェクトブラウザーで調べた経験ありますよね?
と、オブジェクトブラウザーを使ったことのないVBA経験者にマサカリを投げつつ、いきなりオブジェクトブラウザーで空っぽの状態、プロパティもメソッドも入っていないクラスを確認しています。
オブジェクトブラウザーはとても便利なツールであるにも関わらず、使い方をご存じないVBA経験者は少なくありません。
Excelライブラリのオブジェクトを使って、オブジェクトブラウザーの使い方を解説すると、前置きがどうしても長くなることを実感している私としては、この解説スタイルは有効に感じます。
このあとプロパティやメソッドを作成した段階で、オブジェクトブラウザーで見え方がどう変化するか確認するはずで、それにより読者はオブジェクトがプロパティとメソッドの入れ物、データと機能のかたまりであることも意識しやすくなる予感があります。
連載楽しみにしています!
最終更新日時:2019-02-09 23:07
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