Excel VBAの学習をはじめた頃の、昔の自分に伝えたいことがいくつかあります。
そのひとつがプロパティは2種類に分類できること。
そして、その一方は比較的簡単に理解できるけれど、もう一方は理解するのにちょっと時間がかかる、ということです。
- 単なるデータを取得するプロパティ
- オブジェクトを取得するプロパティ
です。
単なるデータを取得するプロパティ
単なるデータを取得するプロパティは理解しやすく、実は、こちらの解説しか行っていないExcel VBA入門書籍が(残念ながら)たくさん存在しています。
例えば、
MsgBox Range("A1").Value
を実行するとA1セルの値がメッセージボックスに表示されます。
このValueが単なるデータを取得するプロパティの代表です。
その他、
RangeオブジェクトのTextプロパティ
RangeオブジェクトのFormulaプロパティ
RangeオブジェクトのNumberFormatLocalプロパティ
RangeオブジェクトのRowプロパティ
RangeオブジェクトのColumnプロパティ
WorksheetオブジェクトのNameプロパティ
WorksheetオブジェクトのVisibleプロパティ
WorkbookオブジェクトのNameプロパティ
WorkbookオブジェクトのPathプロパティ
ApplicationオブジェクトのDisplayAlertsプロパティ
などが、単なるデータを取得する(一部は設定もできる)プロパティです。
単純な代入文で、変数にデータを代入できます。
オブジェクトを取得するプロパティ
これに対して、オブジェクトを取得するプロパティは、理解するのに少し時間がかかります。
先ほどの、
MsgBox Range("A1").Value
のRangeがオブジェクトを取得するプロパティの代表です。
その他、
ActiveCellプロパティ
Cellsプロパティ
Rowsプロパティ
Columnsプロパティ
RangeオブジェクトのEndプロパティ
RangeオブジェクトのOffsetプロパティ
RangeオブジェクトのCurrentRegionプロパティ
ActieSheetプロパティ
Sheetsプロパティ
Worksheetsプロパティ
Chartsプロパティ
ActiveWorkbookプロパティ
Workbooksプロパティ
ActiveWindowプロパティ
Applicationプロパティ
などが、オブジェクトを取得するプロパティです。
そして、これらのプロパティの戻り値を変数に代入するときには、Setキーワードが必要です。
最終更新日時:2019-05-26 10:54
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