残念ながら私は子育てというものをまだ行ったことがないので、実際に体験したことはほとんどないのですが、幼児というのはある段階になると、「これ何?」「どうして?」という質問をやたらとするようです。お母さん・お父さんという立場の人は、その質問攻撃にウンザリ・イライラさせられたということも少なくことでしょう。
「これ何?」系の疑問を持つというのは幼児期に限ったことではなく、人が学習する過程で必ずあるものだと私は実感しています。パソコンのインストラクションをしていると、「これ何?」「どうして?」という疑問・質問を大人からもやっぱり浴びせかけられるのです。
「これ何?」「どうして?」という疑問に対して、自分でどう対処できるかというのが、学習効率に大きな影響を与えるという印象があります。
こだわっても仕方のないことに対して妙にこだわってしまう人、こだわるべき時期の見極めができないタイプの人というのは、短期的には学習効率は悪くならざるを得ないと感じています。(長いスパンで見たときにはわかりません。)
また疑問を感じたときに、すぐ誰かに聞いてしまうか、少しでも自分で考えたり調べたりしようとするかによって、学習効果は大きく変わってきます。すぐ誰かに聞いてしまう場合、そのことが記憶に残る率は自分で調べたり考えたりする時間をとる場合にくらべ、かなり低下する印象があります。
そして、こういった疑問に対する対処方法は、個人差が非常に大きいものだと感じます。
疑問に対して上手く対処できるタイプの生徒さんと接しているときは、教える側も非常にワクワクします。とても刺激を受けます。教える立場の人間としては、疑問への対処が上手くないタイプの生徒さんをどう導くかというのが重要な仕事なはずですが、これが非常に難しい課題なわけです。更にはそもそも疑問を持たないタイプの生徒さんも、存在します。
で、Excelのインストラクションをしているとよくいただく「これ何?」系の質問があります。
シートを追加するときにシート見出しの上で右クリックし、ショートカットメニューから[挿入]を選択する方法があります。この操作によって表示される[挿入]ダイアログ−[標準]タブに、[Excel 4.0 マクロ]というアイコンがあり、「これは何ですか?」という質問をいただきます。
結論から言えば、過去の遺産とか遺物と言っていい類のものです。
現在のマクロはVBE(Visuala Basic Editor)上で、VBA(Visual Basic for Applications)で記述するわけですが、以前はまったく違う方法でマクロを作成していました。そのときに利用していたのが、[挿入]ダイアログの[Excel 4.0 マクロ]を選択して挿入されるマクロシートです。
4.0マクロシートを追加できる以上、最新版のExcel 2003でもExcel 4.0形式のマクロを作成し、実行することができます。但し最近のExcelには4.0マクロのヘルプは付属していませんし、今となっては4.0マクロの解説本も入手は困難でしょうから、作成するとなると手探りにならざるを得ません。
いつまで4.0マクロがサポートされるかわからず、いつ利用できなくなってもおかしくないものです。これからExcelのマクロを勉強するという方が、4.0マクロをわざわざ勉強する価値はあまりないでしょう。
そうは言っても「これ何?」系の質問をする方の中には、こういうものが気になって仕方ないというタイプの方がいらっしゃいます。で、「どうやったら4.0マクロを作成できるのですか?」という質問につながっていきます。
4.0マクロの簡単なサンプルは近々ご紹介します。
ところで同じく[挿入]ダイアログに[MS Excel 5.0ダイアログ]というアイコンがありますが、どういうわけか[5.0 ダイアログ]より[4.0 マクロ]の方に疑問を感じる方が多い印象を持っています。
[5.0 ダイアログ]の方は現在のVBEで作るタイプのダイアログと見た目の印象が近いけれども、[4.0 マクロ]の方はVBEとはまるで違い普段利用しているワークシートと同じような見た目であることが、より大きな疑問・興味になるのかもしれません。
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