FV関数についてご紹介してきました。
PMT関数も参考書類でいきなりいろんな条件が複合したものを見てしまうと、わけがわからない難しいものと印象が残ってしまいますが、身近な簡単な例から理解していけば、決して難解なものではありません。
PMT関数は支払い(PayMenT)額を求める関数で、もっともわかりやすい例は、借金をしたときにいくらずつ返済をすればいいのか、ローンを組んだときに毎回いくら返済するのかという計算です。
※B2セルに利率、B3セルに期間、B4セルに借入額(現在価値)が入力されているときに、B5セルに
毎回の返済額(定期支払額)を計算する例 B5セルに
「=PMT(B2,B3,B4)」
という計算式を入力する
PMT関数には5つの引数を指定できますが、今回の場合引数は3つだけ指定すればOKです。
第1引数に利率
第2引数に期間
第3引数に現在価値 = 借入額 = 借金の額
を指定します。
借金は毎月返済というケースが実際には多いはずですが、PMT関数を理解する段階では年に1回返済するというケースを考えてみる方がわかりやすいと思います。
▼サンプルファイル(002383.xls 15KByte)ダウンロード
サンプルファイルでは、現在のグレーゾーン金利の上限29.2%で100万円を借り入れたときに、毎年1回ずつ5年間で返済する例をB5セルに計算しています。(参考までにB6セルまでに総返済額も計算してありますので、100万円を借りたときに、いったいどれだけ返済しなければいけないのかを実感してみてください。)
PMT関数の注意点としては、結果がマイナスの値で出されるということです。
これは、FV関数の第3引数:定期支払額でマイナスの値を指定するのと同じと考えてください。FV関数と同様に、なぜマイナスなのかを、考えても仕方のないことです。
財務関数は、
支払分はマイナス
受取分はプラス
で計算するように作られているのですから。
PMT関数が難しいと感じてらっしゃる方は、まず今回ご紹介したもっとも単純なローン・借金の返済額計算でPMT関数を理解してみてください。
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