借金やローンの支払額を計算するPMT関数についてご紹介してきました。
目標額を決めておいて、毎回の積立額を計算する場合にもPMT関数を使うのです。
例えば、年利が1%の場合10年後に100万円にするためには、毎年いくらを積み立てればいいのか、といった計算のときにPMT関数を利用します。
ローンの支払額計算と積立額計算とではイメージ的に正反対なのに、なぜ同じPMT関数で計算できるのかと疑問に感じる方もいらっしゃるようですが、よく考えてみればローンの支払額計算と積立額計算は正反対なものではありません。
何度か支払いをして将来0にするのがローン返済で、
スタート時に0で何度か支払いをしていくのが積み立てです。
スタートとゴールが違うだけで、その中身の計算はまったく同じものです。
※B2セルに利率(年利)、B3セルに期間、B5セルに積立目標額(将来価値)が入力されているときに、B6セルに毎年の積立額(定期支払額)を計算する例 B6セルに
「=PMT(B2,B3,,B5)」
という計算式を入力する
これまでご紹介してきた、
将来0にする返済額計算の場合、
第1・2・3引数だけを利用してきましたが、
スタート時に0な積立額計算の場合には、
第1・2・4引数を指定します。
これまでご紹介してきた、
第1・2・3引数だけを利用して将来0にする返済額計算の場合は、
第4引数に「0」を指定したのと同じことで、
第1・2・4引数だけを指定してスタート時に0な積立額計算の場合、
第3引数に「0」を指定したのと実は同じことなのです。
▼サンプルファイル(002551.xls 15KByte)ダウンロード
サンプルファイルでは、上記のとおりの積立額計算をB6セルに行い、比較のために返済額計算をE6セルに行っています。
同じ期間・同じ年利で、積立をするのとローン返済をするのとでは、毎回の支払額がどう違ってくるのかを実感してみてください。
計算結果は、これまでご紹介してきたFV関数・返済額計算のPMT関数同様、自分の財布から出て行くということで、マイナスの値で出されます。
これは財務関数を作った人がそう決めたからそうなっているのだと無理やりでも納得して、なぜプラスの値じゃないんだろうと無駄に悩まないでください。
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