PPMT関数で元利均等返済の元金支払額を計算できることをご紹介しました。
「元利均等返済のうち元金部分がいくらかを計算するにはどうしたらいいのでしょう?」
といご質問への回答ということでしたので、PPMT(Principal PayMenT)関数をご紹介しましたが、実務上は別の形でご質問いただくこともあります。
「元利均等返済のうち利息部分がいくらかを計算するにはどうしたらいいのでしょう?」
「元利均等返済の金利分を計算するにはどうしたらいいのでしょう?」
というご質問です。
PMT関数を使って計算される定期支払額から、PPMT関数で計算される元金支払額を引けば、利息部分が計算できますが、利息返済額を計算するための財務関数も用意されています。
IPMT関数です。
IPMT(Interest PayMenT)関数を利用すると、元利均等返済の利息部分だけを計算できます。
※B2セルに利率(年利)、B3セルに期、B4セルに期間、B5セルに借入額(現在価値)が入力されていて、毎月返済するときに、B6セルに元利均等返済の利息部分(利息支払額)を計算する例 B6セルに
「=IPMT(B2/12,B3,B4*12,B5)」
という計算式を入力する
引数のとり方は、元金支払額を計算するPPMT関数とまったく同じです。
まったく同じ引数をIPMT関数に与えると、IPMT関数では利息返済額が計算されます。
▼サンプルファイル(002740.xls 15KByte)ダウンロード
サンプルファイルでは、利率3%で、1,000万円のローンを、10年間で組んだときの返済について、1回目の返済時の利息部分と、最後にあたる120回目の返済時の利息部分を、B6・C6セルにそれぞれ計算しています。
参考までに、PMT関数で毎回の返済額をB7・C7セルに計算し、返済額から元金部分を引くことで、返済額のうち元金部分をB8・C8セルに計算し、PPMT関数を使った元金支払額をB9・C9セルに計算しています。
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