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いくらまで借金できるのか−PV関数

対象:Excel97,Excel2000,Excel2002,Excel2003,Excel2007

財務関数のFV関数とPMT関数についてご紹介してきました。

そもそも財務関数には似ているものが多くありますが、FV関数・PMT関数には兄弟と言ってもいい関数があります。

投資の現在価値(Present Value)を取得できるPV関数です。

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PV関数にはじめて使う方の場合、投資よりも借金の返済をイメージするほうがPV関数を理解しやすいんじゃないかと、思います。

利率と返済期間と毎回の返済額が決まっているときに、いったいいくら借金できるのか(現在価値)を計算するときに、PV関数を使います。

▼操作方法:現在価値を計算する
※B2セルに利率、B3セルに期間、B4セルに返済額(定期支払額)が入力されているときに、B5セルに借入額(現在価値)を計算する例

B5セルに
「=PV(B2,B3,B4)」
という計算式を入力する

FV関数やPMT関数同様に、PV関数には5つの引数を指定できますが、今回の場合引数は3つだけ指定すればOKです。

第1引数に利率
第2引数に期間
第3引数に定期支払額 = 毎回の返済額
を指定します。

借金は毎月返済というケースが実際には多いでしょうが、PV関数を理解する段階では年に1回返済するという、特殊なケースを想定して考えてみる方がわかりやすいと思います。

▼サンプルファイル(002890.xls 23KByte)ダウンロード

サンプルファイルでは、グレーゾーン金利の上限29.2%で借り入れをしたときに、毎年1回1万円を5年返済するとしたら、いったいいくら借りることができるのかをB5セルに計算しています。

年1回1万円を5年返済するので、合計で5万円を返済することになるわけですが、2万4,734円しか借りられないことが、PV関数を使って計算できます。

利率や期間・定期支払額を変更して、計算結果がどうなるかご確認ください。

29.2%などという利率だと、あまりに常識から逸脱した額しか借りられないので、なんだかピンと来ないかもしれませんが、例えば利率を1%とか5%くらいにしてみると、常識的に理解しやすい数字を目にすることができ、納得しやすいんじゃないかと思います。

PV関数の注意点としては、FV関数やPMT関数同様に財布から出ていく額をマイナスで指定する必要があるということです。

やっぱりこういうことに引っかかってしまう方がいらっしゃいますが、財務関数で自分の財布から出ていく金額はマイナス指定するのだ、割り切ってしまうことをおすすめします。

関連語句
PVとは,PV関数とは

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