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対象:Excel97,Excel2000,Excel2002,Excel2003

FV関数で複利計算をする方法積立貯金や積立預金をしたときに受取額を計算する方法をご紹介しました。

FV関数やPMT関数などの財務関数のインストラクションを行うと、
「支払期日というのは何を指定するのでしょうか?」
「支払期日に指定する期首・期末って何ですか?」
というご質問をいただくことは少なくありません。

財務関数にはつまづきやすい箇所がいくつかあるのですが、第5引数の支払期日もその一つだと感じています。

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FV関数の第5引数:支払期日には「0」か「1」を指定し、その意味は以下のとおりです。
▼FV関数の第5引数:支払期日の意味
0:期末に積み立て・支払いを行う
1:期首に積み立て・支払いを行う
※省略した場合「0」を指定したとみなされる

これまでFV関数関連ネタの中で第5引数には何も指定してきませんでしたが、その場合は「0」:期末を指定したのと同じことだったわけです。

「0」が期末で「1」が期首という指定をすることによってどんな違いが出るのか、どういうときにどちらを指定するのかについては、ちょっと極端な具体例をイメージするのが一番です。

例えば2007年の1月1日に
「今年2007年から毎年10万円を積み立てよう」
と決意したと想像してください。

決意した1月1日に積立預金口座に10万円を入金した場合と、決意を忘れていて大晦日・12月31日になって10万円を入金した場合で、その年2007年の12月31日にはどうなっているしょうか。

2007年1月1日に入金していれば2007年12月31日で丸1年が経過していますが、12月31日に入金した場合は1日も経過していない状態です。同じ2007年内に積み立てたにも関わらず。

この1月1日が期首で、12月31日が期末です。

同じ2007年中に入金したわけですが、実質的には1年間の差がありますから、当然ながら利息が変化してきます。

▼サンプルファイル(002308.xls 15KByte)ダウンロード

サンプルファイルのB7セルとC7セルの結果をご確認ください。

同じ利率・同じ期間・同じ積立額でありながら、結果は異なっています。
これが支払期日の期首・期末の違いによる効果の差です。

B7セルが「0」:期末を指定(先の例なら12月31日に入金)、C7セルが「1」:期首を指定(先の例なら1月1日に入金)をそれぞれ指定しています。

サンプルファイルでは第2引数:期間に「1」年を指定しているので、期末を指定したB7は入金したのと同じ額にしかなりませんが、期首を指定したC7は1年分の利息が加算された値となっています。

実務上は期間に「1」年を指定することはまずないはずですが、サンプルファイルのように、あえて「1」年にしてしまえば、第5引数:支払期日の指定がどういった効果となってくるかがよく見えるんじゃないかと思います。

実務でFV関数を利用する場合、積み立て・定期支払いを期首・期末のいつ行うのかに応じて、「0」「1」を使い分けてくたさい。

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