目標額・年利・積立額から、積み立て回数を計算することのできるNPER(Number of PERiods)関数についてご紹介してきました。
借り入れた額・利率・1回あたりの返済額から、元利均等返済時の、返済期間を計算できます。
積み立てはスタートが「0」でゴールがなんらかの値ですが、ローン返済はスタートがなんらかの値でゴールが「0」と、スタートとゴールの関係が逆になっているだけですから、同じNPER関数で返済期間計算ができるのです。
※B2セルに年利、B3セルに返済額、B4セルに借入額が入力されているときにB6セルに返済期間を計算する例 B6セルに
「=NPER(B2/12,B3,B4)」
という数式を入力
積立期間を求める場合、
第1引数:利率(金利)
第2引数:定期支払額(1回あたりの積立額)
第4引数:将来価値(目標金額)
を指定しましたが、
返済期間を求める場合は
第1引数:利率(金利)
第2引数:定期支払額(1回あたりの返済額)
第3引数:現在価値(借入額)
を指定します。
積立期間計算では、第4引数:将来価値を指定しましたが
返済期間計算では、第3引数:現在価値を指定する
点だけが異なります。
毎月積み立てをする場合と同様、年利を「12」で割って1か月あたりの利率に換算するところも重要なポイントです。
積立期間計算のときと同様、年利を「12」で割って月利に換算しているので、NPER関数で得られる期間の単位も「月」になります。
▼サンプルファイル(003408.xls 30KByte)ダウンロード
「NPER関数_返済期間」シートには今回ご紹介した例、「NPER関数_積立期間」シートには比較のために積立期間計算の例を作成してありますのでご確認ください。
このサイトではローン返済に役立ちそうなネタを何度かご紹介しています。よろしければあわせてご参照ください。
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- 毎月の返済額を計算する−PMT関数
- 元利均等返済の元金計算方法−PPMT関数
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