ISPMT関数は期首払いで元金均等返済の利息分を計算していることをご紹介しました。
ISPMT関数で期末払いの利息額を計算する方法をご紹介します。
第2引数・期に「-1」した値を指定する
ISPMT関数では、第2引数に何回目の返済なのかを指定しますが、ここで「-1」した値を指定すると、期末払いの場合と同じ利息額が計算できるのです。
期首とか期末が、一体いつなのかを、よーく考えてみると、実は当たり前のことです。
返済の2回目の期首というのは、1回目の期末のすぐ次の瞬間のことです。
1回目の期末が過ぎ去った、次の瞬間というのが2回目の期首です。
つまり、1回目の期末と、2回目の期首というのは、ほとんど同じときと考えることができます。
ですから、期首払いで元金均等返済の利息分を計算するISPMT関数で、期末払いにするには、第2引数で「-1」した値を指定すればいいわけです。
例えば、期末払いで元金均等返済をするときに
1回目の返済時の利息分を計算するなら
「=ISPMT(利率,1-1,期間,現在価値)」
2回目の返済時の利息分を計算するなら
「=ISPMT(利率,2-1,期間,現在価値)」
といった数式にするということです。
実は、先日ご紹介したISPMT関数が期首払いで元金均等返済の金利分を計算しているということも、今回の「-1」した値を第2引数に指定すれば期末払いの計算ができるということも、ISPMT関数を使わずに元金均等返済の金利部分を計算した結果と比較するほうが、理解しやすいかもしれません。
ExcelでISPMT関数を使わず、四則演算だけで元金均等返済の利息部分を計算する方法は、近日中に別途ご紹介させていただきます。
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