定期預金にお金を預けたときに、数年後に元本と利息を合わせていくらになるのかという計算を行う、FV関数のもっとも基本的な使い方についてご紹介しました。
第1引数に利率
第2引数に期間
第4引数に現在価値=預け入れる金額
を指定しました。
次にFV関数について知るべきは、第3引数を指定する例でしょう。
積立預金・積立貯金の受取額を計算するような場合に、第3引数を指定します。
例えば毎年1万円を、複利で、5年間積み立てたときに、受取額(総積立額+利息)がいくらになるかという計算です。
※B2セルに利率、B3セルに期間、B4セルに積立額が入力されているときに、B5セルに将来の受取額(将来価値)を計算する例 B5セルに
「=FV(B2,B3,B4)」
という計算式を入力する
先日ご紹介した複利計算の場合、第3引数は何も指定せず、第4引数にはじめに預け入れる額を指定しました。
今回のような積立を行って、総積立額と利息を合計した受取額を計算する場合、第3引数に積立額(=定期支払額)を指定し、第4引数には何も指定しません。
▼サンプルファイル(002305.xls 16KByte)ダウンロード
サンプルファイルでは、「FV関数_積立」シートに今回の積立預金・積立貯金の受取額計算の例を、「FV関数_複利」シートに前回の複利計算の例を作成してあります。
注意点としては、第3引数をマイナスの値で指定する点です。
これは第4引数をマイナスで指定したのと同じことです。
自分の財布からは出て行く(=財布からはマイナスになっている)、といったイメージを持って納得していただくといいんじゃないかと、私は考えています。
ここまで、複利計算を行う例と、積立をしたときの受取額計算を行う例をご紹介してきましたが、いずれも第5引数の[支払期日]を指定してきませんでした。前回の複利計算であれば支払期日は関係しないのですが、実は今回の積立時の受取額計算では第5引数=支払期日によって計算結果が異なってきます。
財務関数を難しくしている原因の一つとして、支払期日があげられるのですが、まずは一番わかりやすいFV関数で、支払期日指定によって計算結果がどう変わってくるのかをご理解いただくといいと考えています。近日中に、FV関数で支払期日によって結果がどう変化するのか、別途ご紹介させていただきます。
- Newer:ファイル名を指定して実行ダイアログでフルパスを取得
- Older:ファイルのフルパスを取得−ドラッグ・アンド・ドロップ
Home » Excel(エクセル)の関数・数式の使い方 » 財務関数 » 積立預金・積立貯金の受取額を計算−FV関数