元利均等返済の
元利均等返済ではなく、
「元金均等返済の金利額を計算するにはどうすればいいのでしょう?」
というご質問をいただくこともあります。
元利均等返済とちがい、元金均等返済の場合、元金部分については借入額を返済回数で単純に割り算すれば計算できますから、そもそも関数を使う必要はありません。
利息部分・金利分も、ローン残額に利率を掛ければ算出できますが、関数を利用すればより簡単に計算できます。
Excelには、元金均等返済の金利分計算をするための、ISPMT関数が用意されています。
使い方は元利金等返済の金利計算を行うIPMT関数や、元利金等返済の元金計算を行うPPMT関数とよく似ています。
※B2セルに利率(年利)、B3セルに期、B4セルに期間、B5セルに借入額(現在価値)が入力されていて、毎月返済するときに、B6セルに元金均等返済の利息部分(利息支払額)を計算する例 B6セルに
「=ISPMT(B2/12,B3,B4*12,B5)」
という計算式を入力する
引数は、IPMT関数やPPMT関数の、第4引数までしか利用しない場合と同じです。
▼サンプルファイル(002755.xls 16KByte)ダウンロード
サンプルファイルの「ISPMT関数」シートでは、利率3%で、1,000万円のローンを、10年間で組んだときの返済について、1回目の返済時の利息部分と、最後にあたる120回目の返済時の利息部分を、B6・C6セルにそれぞれ計算しています。
返済額のうち元金部分をB8・C8セルに計算し、元金部分と金利部分とを合計して返済額をB7・C7セルに計算しています。
参考までに、元利金等返済の場合どうなのかを「IPMT関数」シートに計算しています。元利金等返済と元金均等返済とで、一回あたりの支払額とそのうちの金利額についてもあわせてご確認ください。
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